目次
第1部 ごみをめぐる議論(「問題」としてのごみから「生活文化」としてのごみへ;「モノの価値」と「ごみの家庭生活」)
第2部 ごみの家庭生活(高度経済成長期の生活;ごみを「発見」する人々―拡大するごみ概念;ごみを排除する人々―ごみに対する寛容度の変化;「くず」から「ごみ」へ―「くず文化」の崩壊)
第3部 モノの価値(「ごみ屋敷」の現状;モノとごみの意味―「ごみ屋敷」の当事者Aさんの事例から;モノとごみの境界―機能的価値/心情的価値/可能性的価値)
第4部 まとめ(ごみと人間の関係)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山中鉄平
1
とても興味深く読んだ。モノからゴミの間にギャップを置くという考えが面白かった。これを浄霊とも言っておられたような気もする。このギャップに、この本のお話しとは全く関係ないが人から成仏のあいだにある浄土というのを想起してしまった。 モノを捨てられぬ気持ちは何となくわかるが、腐敗した物さへ廃てられぬ人の心やその真逆の清潔至上の心がまだしっくりイメージ出来なく、さらにもう少し突っ込んだ研究を見てみたいと思った。2025/06/06
Go Extreme
1
ごみと暮らしの社会学 モノとごみの境界 生活文化としてのごみ ごみの多面的な理解 メアリ・ダグラスの汚穢と秩序 ヘザーリントンの「ギャップ」 トンプソンのごみ理論 モノの価値と流動性 「マージナルな対象」 ごみの家庭生活 高度経済成長期の転換点 大量生産・大量消費・大量廃棄 掃除機と空間ごみの「発見」 冷蔵庫と余剰品の「発見」 粗大ごみの顕在化 拡大するごみ概念 台所改造と感覚の変化 ごみに対する寛容度の低下 くず文化の営み くず屋の媒介機能 プラスチックとくず文化崩壊 失われた豊かさと想像力2025/05/24
こさと
0
地元図書館の本。2025/06/12