内容説明
全国調査でおこなった幅広い世代への数多くのインタビューから、夫婦間の葛藤、離婚後の実際、子育てへの関わり方、親やきょうだいとの距離感、退職後の関係性など、家族生活のリアルに迫り、日本の家族のすがたを多角的に浮かび上がらせる。
目次
序章 NFRJ18質的調査と戦後日本の家族変動
第1部 家族になる/家族と別れる(結婚の選択における親の影響;妊娠先行型結婚の語りにみる世代差;離婚の語りにみる日本夫婦の親密性;離別女性の生活再建―サポートネットワークを中心に)
第2部 子どもを育てる/家事をする(世代間比較の語りからみる親であるという経験;夫の家事・子育てをめぐる妻のジレンマ;家事に向き合う男性の意識―損得や快苦や繁閑とは異なる家事の規定要因;子育て主婦とキャリアの見通し―中断から再就職の間で;家族は余暇をどう過ごしているのか―What game shall we play today?)
第3部 家族と老いる/家族を思う(成人後の親子関係―実の親・義理の親と関係が「よくない」人の語りから;介護・相続にみる中年期以降のきょうだい関係とアンビバレンス;「仕事を辞めること」の語りと夫婦関係;高齢期の人生回顧―団塊の世代は職業・家族をどのように振り返るのか)
著者等紹介
木戸功[キドイサオ]
神奈川県生まれ。聖心女子大学現代教養学部教授。専攻は家族社会学
松木洋人[マツキヒロト]
兵庫県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は家族社会学
戸江哲理[トエテツリ]
大阪府生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は家族社会学、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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