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内容説明
テレビドラマはどうやって研究するの?―目的、対象、方法を設定し、37のドラマ作品をジェンダーや都市、若者論などの視点から読み解く。テレビドラマ研究の第一歩に最適な入門書。
目次
序章 テレビドラマ研究の目的・対象・方法について
第1部 テレビドラマ分析のために(テレビドラマの進行と時間;テレビドラマの人間関係)
第2部 二十一世紀日本のジェンダー・家族・都市(現代の恋愛;女性像―仕事と結婚;ジェンダーとLGBTQ;現代の若者像;現代の家族;都市と地域社会;権力と差別)
第3部 一九七〇‐九〇年代日本―二つの東京と若者たち(一九七〇年代日本の若者―『俺たちの旅』が描く若者像;東京郊外の視覚化―『金曜日の妻たちへ』と近代家族の揺らぎ;ウォーターフロントという舞台―『男女7人夏物語』と引き延ばされた青年期;新しい男女関係―『29歳のクリスマス』と女性の自立)
著者等紹介
藤田真文[フジタマフミ]
1959年、青森県生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授。専攻はメディア論、マスコミュニケーション論、テレビドラマ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もけうに
5
論文程の深みは無く、新書のような読みやすさもなく。タイトル通り「教科書」だった。著者の言う通り、これからテレビドラマで論文を書こうとする学生向け。普通にテレビドラマ研究論を読みたかったので、拍子抜けではある。前半の人文科学的アプローチの方が面白いかな。2024/12/27
お抹茶
2
昭和~令和のテレビドラマ37作品を題材に人文学・社会学の観点で分析。大学生に向けた研究例の紹介という位置づけ。恋愛ドラマには,恋は自然に湧き上がってくるもので結婚がゴールというロマンティック・ラブ・イデオロギーという価値観があったが,『この恋あたためますか』『Silent』では現代の若者の複雑な恋模様を描く。『金妻』シリーズでは,経済成長を前提とした時代で,男女平等の理念が作られつつも性別役割分業が残る近代家族として人生に逡巡する女性達が描かれていた。LGBTQ論も展開。未見のドラマでも読める内容。2025/06/18
ズグリーブ
2
ドラマにおける女性や若者や都市などの描かれ方について研究した本。「29歳のクリスマス」とか「有村架純の撮休」第2話とか「生きるとか死ぬとか父親とか」とか、Webでドラマ評をあまり見かけないけど好きなドラマも取り上げてくれている。一方、未見のドラマの話でも飛ばす気にならない。概要説明や場面・セリフの抜き出し方が上手だからかな。彩子×桐子の要素があるらしい金妻IIIが見てみたくなった。ドラマ研究の手法も学べるので、あの作品がないじゃんと思ったら自分でやってみればいいのかも。時間ができたときに挑戦したい。2025/02/23
ひるお
0
テレビドラマを研究するとはどういうことか? 研究の手法・着眼点にはどんなものがあるのか? 過去の有名作から近年の話題作までを豊富に取り上げ、物語論、キャラ論、ジェンダー論、都市論など、さまざまな視点からの読解を解説する入門書。方法論の入口としては役立つものの、例えばジェンダー論の視座からの読解など、各論としてはかなり物足りない印象を受けた。タイトル通り、これからメディアに関する卒論を書きたいという大学生が、最初の一歩として、着眼点を探すべく読むのに適した本だと思う。2025/07/06
よっちん
0
研究室2024/11/07