内容説明
メディアはどのように野球を捉え、描き、野球の魅力に迫ってきたのか。雑誌やテレビ中継、実況、ゲーム、漫画、SNSなどを取り上げて、「野球を観る」という経験の豊かさを明らかにする。
目次
序章 「野球観ようぜ」
第1章 雑誌で野球選手はどのように表されたのか―雑誌「野球界」の写真とイラストを中心に
第2章 野球中継でのカメラアングルの変遷とその影響
第3章 野球中継の言語分析―実況、解説、一般視聴者のピッチングフォーム批評からみえるもの
第4章 野球のデジタルゲームの展開と構造
第5章 野球漫画のなかの他メディアと実在選手―『巨人の星』と『ドカベン プロ野球編』を中心に
第6章 メディアによって展開される「野球」
著者等紹介
根岸貴哉[ネギシタカヤ]
神奈川県生まれ。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。専攻は野球史、メディア論、視覚文化論、ゲーム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまみっく
2
大正期から昭和初期の雑誌「野球界」、昭和に始まったテレビ中継、野球ゲームに野球漫画と、メディアがいかにして野球を表象してきたかを探る「観る野球」論。雑誌・テレビ・ゲーム・漫画と、著者が過去に発表した論文をもとにそれぞれ論じており、どれも大変興味深い内容なのだが、もう少しボリュームのあるものだと期待していたこともあって、やや物足りなさも感じた。ただ、それほど野球とメディアの関係は歴史があり、奥深いものなのだと痛感する。2024/05/26
まろーん
1
中継のカメラがバックネット裏からセンター側に変更になった事で配球等が確認しやすくなり、捕手の思考、打者対バッテリーの存在が浮かび上がるのが興味深かった。2024/11/01