出版社内容情報
鈴木 貴宇[スズキ タカネ]
著・文・その他
内容説明
「ありふれた一般人」という集合体として語られがちなサラリーマン。彼らが生きた各時代の文化表象には、どのような心情が反映されてきたのか。写真、漫画、映画、文学作品という虚構の背後にそびえる社会状況をサラリーマンの視点から読み解く。
目次
序章 “サラリーマン”をめぐる言説―あるいは、彼らはどこから来たのか
第1章 “サラリーマン”前史としての一八七〇年代から一九一〇年代―士族、立身出世主義、そして煩悶青年
第2章 ベル・エポックあるいは小市民のユートピア―「文化住宅」という装置と大正時代のサラリーマン
第3章 蒼白きインテリたち―モダンボーイ、マルクスボーイ、サラリーマン
第4章 戦後民主主義の恋愛―敗戦後のサラリーマンたち
第5章 家庭と組合のはざまで―銀行の労組活動と文化運動
終章 漂泊への決別、あるいは「平凡なサラリーマン」として生きることの覚悟―山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』論
著者等紹介
鈴木貴宇[スズキタカネ]
1976年、埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学(学術博士)。東邦大学准教授。専攻は日本近代文学、日本モダニズム研究、戦後日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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