出版社内容情報
保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃する「ネット右派」。彼らはどのように生まれ、いかに日本社会を侵食していったのか。その真の意図とは何だったのか。
前史にあたる1990年代の雑誌論壇と草創期のネット論壇、55年体制の崩壊から現政権の成立までの政治状況、マンガ・アニメや「2ちゃんねる」などの文化状況、歴史教科書問題や外国人労働者問題、日本会議・在特会・極右組織などの団体の動向――。
日本社会に全面展開するネット右派の2000年代までを、嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)と、サブカル保守・バックラッシュ保守・ネオナチ極右・ビジネス保守という4つのクラスタ(担い手)からあざやかに分析する。
圧巻の情報量で「ネット右派の現代史」と「平成のアンダーグラウンド」を描き出す「ネット/右翼」研究の決定版。
内容説明
彼らはどのように生まれ、いかに日本社会を侵食していったのか。その真の意図とは何だったのか―。社会問題・文化・政治・運動など幅広い領域の動向を追尾し、日本社会に全面展開するネット右派の現代史をあざやかに析出する。
目次
第1章 新保守論壇と嫌韓アジェンダ―一九九〇年代前半まで
第2章 サブカル保守クラスタと反リベラル市民アジェンダ―一九九〇年代半ばまで
第3章 バックラッシュ保守クラスタと歴史修正主義アジェンダ―一九九〇年代後半まで
第4章 ネット右派論壇と保守系・右翼系の二つのセクター―一九九〇年代後半まで
第5章 ネオナチ極右クラスタと排外主義アジェンダ―二〇〇〇年前後まで
第6章 2ちゃんねる文化と反マスメディアアジェンダ―二〇〇〇年代前半まで
第7章 ネット右派の顕在化―二〇〇〇年代後半まで
第8章 ネット右派の広がりとビジネス保守クラスタ―二〇一〇年前後まで
著者等紹介
伊藤昌亮[イトウマサアキ]
1961年生まれ。成蹊大学文学部教授。専攻はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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