出版社内容情報
ひらめきと直観の違いとは? 直観の9割は正しい…。直観を磨くためにはどうすればよいか、また直観を実践の場で用いる方法を開陳!
内容説明
自分を信じる力。無理をしない、囚われない、自己否定しない。経験を積むほど、直感力は磨かれていく。生涯獲得タイトル数、歴代1位の偉業達成。
目次
第1章 直感は、磨くことができる
第2章 無理をしない
第3章 囚われない
第4章 力を借りる
第5章 直感と情報
第6章 あきらめること、あきらめないこと
第7章 自然体の強さ
第8章 変えるもの、変えられないもの
著者等紹介
羽生善治[ハブヨシハル]
1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ旗士養成機関の奨励会に入会。奨励会の六級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生で四段。89年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、94年、九段に昇段する。96年、王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王と合わせて「七大タイトル」すべてを独占。「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
343
言わずとしれた著者だが、意外と読書習慣が似ていて驚いた。プロ棋士ならではの視点が良かった。2015/09/05
ehirano1
137
唸らせられること数多でした。特に、「直観力を得るには自分の中に余白を持っていることが必要」というのが印象に残りました。特に棋士や戦術に係る方々は、知識や経験をしこたま埋め込んで頭一杯にして万全の状態にするのかと思ってましたが、むしろそうではなく頭八分にしておくことが必要なんですね。これは僥倖!2023/09/24
桜もち
84
将棋の羽生さん。羽生さんでもミスのない完璧な対局は年に一、二回しかないのだとか。「ミスの上にミスを重ねない」「勝負に対する感覚が鈍らないように自分が無理をしていないかを客観的に見る」「完璧主義にならない」「相手を研究するより自分で自分に合ったやり方を研究するしかないという結論に至るまでプロになってから6,7年かかった」「その局面において一番強い手が最善の手ではない。意識的に自分の手を弱める理性が必要」など腑に落ちるところがたくさんあった。人生の真理を覗き見た気がする。私たちが本を選ぶのも、直観でだよね。2017/04/23
つねじろう
75
ああそうなんだ、名人はこんな発想と考え方をするんだの本。直感は決して先天的な物ではないと言い、論理的な思考の蓄積が必要で、それは経験の積み重ねで生まれると言う。大変分かり易いもの言いでポイントを端的に語って行く。基本ポジティブで、努力とそれが出来る自分を信じている。前提がそこだからハードルは決して低くない。でも親切だからそういう風に自分を持って行けるアドバイスも沢山してくれる。多様な価値観を持って囚われ無い事とか、他人の力を借りなさいとか。ああそれと余白を持つ事は大事とか。良かった余白は沢山ある安心した。2014/06/21
みるみる
53
『直感』とは、今までに習得してきたこと、学んできたこと、知識、類似したケースなどを総合したプロセス。適当、やみくもに選んだ者ではなく、やはり自分自身が今までに築いてきたものの中から生まれてくるもの。つまり直感を磨くと言うことは、日々の生活の中で様々な経験をしながら多様な価値観を持ち、幅広い選択を現実的に可能にすること。将棋界において成功を収めた羽生義治さんの考え方やモノの見方には将棋だけに留まることなく、社会においても大いに応用できるモノがあり学ぶべきところが多い。2015/10/09