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出版社内容情報
放送局の法的な根拠である放送法は、戦前・戦中の戦意高揚の手段として機能したという過ちを繰り返さないという痛切な反省をもとに、政府の放送番組への介入を防ぐために制定されている。
しかし、「やらせ」や「捏造」という番組の問題に対して政府からの「行政指導」が強まり、放送局の経営陣は外圧への抵抗もしないまま、介入がますます日常化し、情報を統制する姿勢を見せている。
NHKで取材に活躍してBPO(放送倫理・番組向上機構)で放送の自由のために貢献してきた著者が、「番組の問題性と政府の介入は別だ」と、30年間の放送局と行政とのせめぎ合いをわかりやすく解説しながら、憲法と同じように国や政府に「放送の自由を守る」ことを義務付けている放送法を基礎にした「放送の自由」を訴える。
目次
はじめに
第1章 官邸の強化と無知な放送局
第2章 放送法を知ろう
第3章 政府の番組への関与
第4章 放送局の自律機能
第5章 自律のためのBPO
第6章 放送局を支える制作会社
第7章 取材源を守れるか
おわりに
資料
内容説明
放送を取り戻すために!NHKで取材と経営に関わり放送倫理・番組向上機構で放送の自律に携わった著者が、放送局の間隙を突いて規制を強めてきた政府の歴史を解説し、「放送法は規制の根拠ではなく、放送の自由を保障するものだ」「放送法を知ることが介入に対抗する出発点だ」と訴える。
目次
第1章 官邸の強化と無知な放送局
第2章 放送法を知ろう
第3章 政府の番組への関与
第4章 放送局の自律機能
第5章 自律のためのBPO
第6章 放送局を支える制作会社
第7章 自由を守るために
著者等紹介
村上勝彦[ムラカミカツヒコ]
1953年、富山県生まれ。東京大学卒業。NHKで記者として20年以上勤務し、その後、編成局や経営計画などを担当。退職後にBPO(放送倫理・番組向上機構)事務局に在職し、「放送の自由」に関わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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