PTAという国家装置

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

PTAという国家装置

  • 岩竹 美加子【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2017/04発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 40pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 00時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787234148
  • NDC分類 374.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

社会教育組織としても地域組織としてもこの国最大の規模の巨大組織PTAは、どういう歴史をもち、何を目的にして、どういう活動をしているのか。名前は広く知られているが全貌が明らかになっていないPTAを、自分の経験も織り込んで縦横に解明していく。



PTAは、敗戦後にGHQが指導した教育民主化の理念と、戦前にあった学校後援会や保護者会・父兄会など旧態の組織とがない交ぜになった性格をもっている。それは私立・公立・国立別に組織され、幼稚園から高校まで、盲学校や聾学校、養護学校にも設置されている。また、原則的には市区町村郡・都道府県・国レベルの連合体を組織している。



その実態を、?歴史的な背景、?国の教育行政やほかの地域組織との関連、?共同体論や社会関係資本などとの関係で、薄皮をはぐように解説していく。

道徳の教科化、家族意識の強調など、戦後の平和主義からの逸脱を進める路線のなかで、親の評価も割れているこの巨大組織がどこへ向かうのかを含めて考察する。

はじめに



序章 PTAとは何か――東京都杉並区立A小学校のケースから:二〇〇一―〇三年

 1 入会への圧力

 2 地区班

 3 ベルマーク

 4 役員と委員

 5 PTA連合

 6 PTA的公共性

 7 A小学校の現在――二〇一六年二月



第1章 PTAをめぐる横の組織

 1 町内会

 2 青少年育成委員会

 3 青少年委員



第2章 PTAをめぐる縦の組織

 1 杉並区立小学校PTA連合協議会

 2 東京都小学校PTA協議会

 3 日本PTA全国協議会

 4 文部科学省・内閣府・政府審議会



第3章 PTAの歴史

 1 小学校母の会

 2 大日本連合婦人会

 3 GHQによるPTAの導入

 4 サンフランシスコ講和条約発効後

 5 一九六〇年代から八〇年代

 6 二〇〇〇年以降の動向



第4章 地域主義、コミュニタリアニズム、ソーシャル・キャピタル

 1 喪失のレトリック――大日本連合婦人会の機関誌「家庭」から

 2 家庭教育と学校教育

 3 地域喪失の言説

 4 地域とは何か

 5 コミュニタリアニズムとソーシャル・キャピタル



終章 未完のプロジェクトとパラドックス

 1 母の会と大日本連合婦人会――未完のプロジェクトの実現

 2 地域――未完のプロジェクト

 3 母の会と後援会

 4 自発的服従と協力



あとがき

岩竹 美加子[イワタケ ミカコ]
1955年、東京都生まれ。明治大学文学部卒業、ペンシルベニア大学大学院民俗学部博士課程修了。早稲田大学客員准教授、ヘルシンキ大学レンヴァル・インスティチュート研究員、ヘルシンキ大学教授などを経て、現在、ヘルシンキ大学非常勤教授(Dosentti)。共著に『ヨーロッパ人類学――近代再編の現場から』(新曜社)、編訳書に『民俗学の政治性――アメリカ民俗学100年目の省察から』(未来社)、編著書にNew Perspectives from Japan and China(University of Helsinki)、編書にGender, Mobility and Citizenship in Asia(University of Helsinki)など。

内容説明

敗戦後にGHQが指導した教育民主化の理念と、戦前の学校後援会や保護者会・父兄会・母の会など旧態の組織とがない交ぜになった性格をもつPTAを、歴史的な項景、国の教育行政やほかの地域組織との関連、共同体論や社会関係資本などとの関係から考察する。

目次

序章 PTAとは何か―東京都杉並区立A小学校のケースから:二〇〇一‐〇三年
第1章 PTAをめぐる横の組織
第2章 PTAをめぐる縦の組織
第3章 PTAの歴史
第4章 地域主義、コミュニタリアニズム、ソーシャル・キャピタル
終章 未完のプロジェクトとパラドックス

著者等紹介

岩竹美加子[イワタケミカコ]
1955年、東京都生まれ。明治大学文学部卒業。ペンシルベニア大学大学院民俗学部博士課程修了。早稲田大学客員准教授、ヘルシンキ大学レンヴァル・インスティチュート研究員、ヘルシンキ大学教授などを経て、現在、ヘルシンキ大学非常勤講師(Dosentti)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

8
任意団体であるはずのPTAが実質的には強制であり、退会しようとしてもかなりの圧力をかけられるのは何故か。PTAの沿革を戦前にまで戻って確認することで、PTAが子供←親←学校←都道府県教育委員会←国と、ところどころ穴はあるにせよ国家装置として設定されていることを明らかにしている。 PTAって、必要なのだろうか。2017/05/11

matsu

4
PTAには色々と問題点も多いし、根が深いと思ってたけど思った以上だった。戦前からの継続部分など今まで知らなかった、気づかなかった視点が興味深かった。そして日本会議的な思想の根深さに恐怖を感じる2017/07/14

Hiroaki Matsuyama

3
PTAは世帯を最小単位とする国民を国家によって統制するものだと示している。PTAが主催する活動は無く、地域の青年団、町内会、学校主催の懇談会への出席でPTA会員は忙殺される。任意加入であることは会員には十分に知らされていない。PTA会員同士で牽制し抑圧しあい、同調圧力がある。等、PTAにおける問題点をPTAの成り立ちから論じている。2017/05/15

takao

2
ふむ2023/06/12

Akio Kudo

1
★★★ もう少しアウトプットを洗練してくれたらと思うと惜しい。しかし、内容はPTAが戦前から存在するものであり、強制力があるところなど現代社会と合わない部分があるとの指摘は考えさせられる。2018/11/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11618047
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。