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内容説明
テレビや動画サイト、街頭や電車のスクリーンなどで活用される字幕表現は、聴覚障害をもつ人々や高齢者にとって、情報にアクセスするための大切なツールである。字幕表現の歴史や基礎的な知識から表現のあり方、障害者・高齢者の受容の実態までをレクチャーして、字幕がもつ福祉的・社会的な意義や経済的な可能性を提言し、「字幕の新時代」の展望を照らし出す入門書。
目次
第1部 「字幕・キャプション」の発見―課題設定と先行研究の整理(キャプション・合理的配慮・エンハンスメント―「字幕・新時代」の息吹にふれて;キャプションの現状と政策―字幕付きテレビコマーシャルの先行研究)
第2部 字幕・キャプションの現実―博報堂テレビコマーシャル調査から(字幕は、誰のものか?―キャプションのニーズ拡大;字幕は、何のためか?―新しい表現技法としてのキャプション)
第3部 字幕・キャプションの未来―考察と結論(“近頃聞こえにくい”高齢者と家族のテレビ視聴―字幕・キャプションと「リビングルームの平和」;字幕の評価とキャプションのリテラシー;難聴者のアイデンティティー;結論 インクルーシブ・コンヴィヴィアル・メディア―福祉社会と共生のリテラシーのために;まとめ コマーシャルのキャプション付与に関する政策提言―インクルーシブでダイバーシティな社会の実現に向けて;テレビコマーシャルのクローズド・キャプションによる字幕の有効性に関する研究―調査の報告と単純集計)
著者等紹介
柴田邦臣[シバタクニオミ]
1973年、愛知県生まれ。津田塾大学学芸学部准教授、メディアスタディーズ・コース運営委員長、インクルーシブ教育支援室ディレクター。専攻は難聴児の情報メディア支援、障害と社会参加、社会学
吉田仁美[ヨシダヒトミ]
1977年、岩手県生まれ。岩手県立大学社会福祉学部専任講師。専攻は障害者福祉とジェンダー
井上滋樹[イノウエシゲキ]
1963年、東京都生まれ。博報堂ダイバーシティデザイン所長、津田塾大学講師。専攻はダイバーシティとユニバーサルデザイン、芸術工学。弱視者に読みやすい文字、入居者に配慮した病院、途上国の貧困層向けの商品開発などの制作業務に従事、2015年カンヌ・クリエイティブフェスティバル審査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。