青弓社ライブラリー<br> 台湾ジャニーズファン研究

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青弓社ライブラリー
台湾ジャニーズファン研究

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787233707
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0336

内容説明

台湾のファン文化の基礎知識を押さえたうえで、ジャニーズファンに多い20代・30代の女性のなかから13人にインタビューし、ファン活動の実態と生活内での位置づけ、ウェブを使った情報収集、ショップやカフェでのコミュニティー形成、ファン同士の交流をリアルに描き出して、「趣味縁」に基づいた親密圏の成立過程を丁寧にたどる。台湾の女性ジャニファンが、アイドルを介して女性同士の共同体・親密圏をどう構築するかをフィールドワークから描くファン文化論。

目次

序章 「哈日」する台湾女性
第1章 台湾のファン文化
第2章 ジャニーズファンの日常
第3章 ファンたちが求めるジャニーズアイドルの関係性構図
第4章 ファン同士の関係性―女性たちの友情の求め方
第5章 男性アイドルの「友情」を媒介につながる女性たち

著者等紹介

陳怡禎[チンイテイ]
1983年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程。専攻はファン研究・ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

3
本書は台湾から留学中の著者が提出した修士論文を加筆修正したもの。現地では日本のアイドルファンを哈日(ハオチー)と呼び、著者自身もその一人であった。2000年以降、年に数回ジャニーズアイドルグループの台湾公演が続けられ、ファンも定着した。熱心なファンは日本時間に合わせてネットで出演番組を違法視聴し、ジャニーズカフェでお気にいりのアイドルを語り合う。台湾発アイドルには格好いいと表現するが、ジャニタレにはかわいいという彼女たち。中年に達してもかわいいと評されるタレント性は、ジャニー社長のゲイ特有の審美眼ゆえ。2017/08/27

qoop

2
贔屓のアイドルたちの〈友情物語〉を自分たちの関係性へと取り込み、性愛を排した親密な友愛関係を構築する台湾のジャニーズファン。家族関係が密だとされる台湾で、彼女たちが構築する人間関係のユニークさ/新しさは興味深い。正直、ジャニーズ/台湾社会の門外漢には中盤まで日本のジャニーズファンとどこが違うのか、台湾の人間関係の中でどこが特筆される点なのかが分かり難くはあったが、読了してみると、構成としてこうなるのも納得できた。2015/09/02

むっち

1
台湾ジャニーズファンの研究新聞書評でちら見で図書館予約。多分社会学の素養があればもっと違った読み方になるんだろうが、門外漢には台湾でのジャニーズの販売戦略とそれによって形成される新しいコミュニティーの様子が興味深い。日本に比べれば、低年齢では高学歴の台湾ジャニーズファンの公的でもなく私的(血縁)でもない平等と競争と連帯の共存する新しいコミュニティーという捉え方が面白い。芸能事務所によって形成されるコミュニティーがあるなら政治的なコミュニティーにも応用がきくに違いないと思った。2014/05/29

あみだ

0
ファンコミュニティ研究は盛んに行われているけど、台湾という文化差で見るジャニーズファンコミュニティというところが面白かった。日本と同じだな、という部分もある一方で、「同担禁止」をあまり強調せず、むしろ同担小グループの単位で他のグループと差別化を図るところは興味深い。また、担当のアイドルだけでなく、彼を取り巻く「関係性」への嗜好は腐女子文化に通底している。ジャニーズ好きな腐女子の私にとっては、研究よりも内容が単純に楽しい本だった。2015/03/28

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