公文書をつかう―公文書管理制度と歴史研究

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公文書をつかう―公文書管理制度と歴史研究

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787233325
  • NDC分類 317.6
  • Cコード C0036

内容説明

国民共有の知的資源である公文書。知る権利や説明責任を保障し、記憶や記録を未来に伝えていく必要性が求められているいま、二〇一一年に施行された公文書管理法の制定過程をていねいに検証し、公文書利用者・歴史研究者の立場から公文書管理制度の今後を展望する。

目次

第1章 公文書管理制度の近現代史(大日本帝国憲法下の公文書管理制度;日本国憲法下の公文書管理制度(公文書館法制定まで;公文書管理法制定までの道))
第2章 公文書管理法の理解と利用―歴史研究者としての視点から(総則;行政文書の管理;法人文書の管理;歴史公文書等の保存、利用等;公文書管理委員会;雑則;補論)
第3章 公文書管理法施行後に積み残された課題(司法文書・立法文書の文書管理;国立公文書館のあり方;アーキビスト養成;公文書管理条例と地方公文書館)

著者等紹介

瀬畑源[セバタハジメ]
1976年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科特任講師、一橋大学博士(社会学)。専攻は日本近現代政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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fujiokashinya

1
日本の公文書管理制度について、明治期および敗戦後の流れを追います。最も紙幅を割いているのは2011年に施行された公文書管理法です。法律の制定過程や内容が解説され、施行後の課題も述べられています。公文書管理は公務員を縛るというよりは、その仕事を後世に残すためのものです。公文書管理法の制定は福田康夫元首相が起点となりましたが、それは「官僚が国民の方を向いて仕事をする」ようにすることが政治家の仕事、ということを示していると思います。昨今では官僚を公僕ではなく政治家の下僕にしているようですが。2017/08/09

邑尾端子

1
我が国の公文書管理制度の歴史と現状の問題点について、歴史学者の視点から鋭く論じた一冊。この分野の基本書としてはかなり読みやすく、ある意味ドラマチックにすら感じるほど文章に勢いがある。我が国では、公文書の歴史的重要性があまり認識されていなかったため、国家として当然保存すべき重要な歴史記録が、あっさりと廃棄され散逸してしまうことも多くあった。近年ようやく法整備が進んできたが、これを更に実効力のあるものにするためには、国民自身が「自分たちの財産」として公文書をとられ、その大切さを認識しなくてはならないと思う。2013/11/13

わきが

1
日本における公文書管理の歴史についてとにかく緻密に述べられています。筆者は日本近現代政治史専攻の為か、政治家に関する言及は客観的でありながらも、ドラマを感じます。福田康夫元首相以前以後の区切りが多い中、明治から現在の公文書管理について詳しく述べられていて、特に戦後の公文書管理の記述は秀逸です。参考文献だけでも読みごたえあります。第2章では公文書管理法原文を解釈しています。法律家でなくとも、法律の原文を読み、自分の経験を照らし合わせて解釈し、自分の中に落とし込むことは大切なんだなあと思いました。2013/01/30

水無月十六(ニール・フィレル)

0
公文書管理法関連書籍。公文書管理法の内容を、利用者の立場から解説。ぶんしょともんじょの違いまで書かれていてためになった。アメリカやドイツ、中国の公文書館員の人数はどこも日本の二倍以上はいるということを知って、大変驚いた。過去から学ぼうとしない国日本というイメージがついてしまった。アメリカが本に書かれていた表の中では、公文書館に関わる人間が最大で、流石だなと思った。国民への説明義務。特定秘密保護法とも関わってくる内容なのかなと思った。特定秘密保護法についてさらに深めたい。2014/06/11

makiyan

0
この本の最後に「福島第一原発事故に関する公文書がきちんと作成され公開されるかどうかは、震災直後に施行された公文書管理法の実効性を検証する試金石となる」とあったが、NHKが情報請求したところ会議の議事録が作成されていないことが判明。まさに恐れていたことが現実となった。法律ができてもこの有り様。2012/01/23

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