チャイナドレスの文化史

電子版価格
¥2,200
  • 電書あり

チャイナドレスの文化史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 148p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787233301
  • NDC分類 383.15
  • Cコード C0039

内容説明

中国の「民族服」であるチャイナドレスの起源は清朝時代の貴族が着装した衣服で、二十世紀初頭に現在の形が誕生した。一九二〇年代から四〇年代の国際都市上海で大流行して一世を風靡し現在も愛好されているチャイナドレスの文化史を、多数の写真を添えて解説する。

目次

第1章 満洲人の伝統旗袍と漢人の「上衣下裳」
第2章 女学生の文明新装と新型旗袍
第3章 「華」「洋」のはざまの摩登女子
第4章 海派と京派、二つの旗袍
第5章 女明星と映画服
第6章 「束胸」から「放胸」へ
第7章 多様な旗袍素材の陰で
第8章 旗袍を仕立てた職人たち
第9章 作られた「民族衣装」と多様な旗袍像
第10章 中国女性の百年、旗袍からチャイナドレスへ

著者等紹介

謝黎[シャレイ]
1966年上海生まれ。東北芸術工科大学芸術学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
15-87 上海人は見栄っ張りである。これは基本的に昔も今も変わらない。彼らは借金しても、ご飯を食べなくても、流行の新装を入手したい。初出⇒‘10~‘11 日本繊維製品消費科学会 学会誌 連載シリーズ「中国のモダンーチャイナドレス物語」中国の「民族服」であるチャイナドレスの起源は清朝時代の貴族が着装した衣装で、1920年代から40年代の国際都市上海で大流行することになる。そして一世を風靡した。20世紀初頭に現在の形が誕生した。現在も愛好されているチャイナドレスの文化史を、多数の写真を添えて解説する。2011/10/25

陽香

2
201109172017/04/19

残留農薬

2
連載された論考を元にまとめたもので、かなり読み易かった。特に、旗袍の下着の変遷と、それに関する民国期の議論を追う第6章は面白い。ただ、史料の多くを『申報』や『良友』の投書や広告に依っているため、場合によっては当時としても過度にセンセーショナルな言論や広告主の意図に引き摺られた読み方になっているきらいがあるのではないか。この点は多少気になるところだ。2016/04/30

くすこ

1
東京コレクションと東京ガールズコレクションのように、旧来のモードと相反する若いモードが、チャイナドレスこと旗袍をとりまく流れにもあったことにびっくりした。作者はチャイナドレスの変遷史@ファッション美術館の展示に関わってたのね。納得。あの展示は見てて圧巻だったなあ。2011/11/13

Fumi Kawahara

0
「文明開化」の本当の意味は、「東洋市場を西洋化させ、西洋のモノがそのまんま流通する市場を作る」、なんだよね。結局、野蛮だの閉鎖的だのと欧米が文句たれるのは、欧米で作ってる商品をそのまんま東洋に売りつけたかっただけで。その土地独自の需要とか伝統とかルールとかに合わせて商品開発する気すらない、と・・・(-_-)・・・そんなんだから、アメリカの車は日本で売れないんだよ・・・外交圧力かけてその土地のルールとシステムを変更させるより、その土地の需要に合った商品作った方が容易だと思うんだけどなぁ・・・2013/03/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4147311
  • ご注意事項