内容説明
学校環境や家庭環境の悪化にともなって被害を受ける児童・生徒の教育を受ける権利を保障し、学校精神保健に軸足を置きながら地域の他職種や多機関とも連携して、社会資源も活用しながら支援する具体的な方法を実践者や研究者が提言する。
目次
第1章 なぜスクールソーシャルワーカーが必要なのか
第2章 学校経営者としてスクールソーシャルワーカーに期待すること
第3章 アメリカでの取り組みとスクールカウンセラーとの連携
第4章 特別支援教育でのスクールソーシャルワーカーの役割
第5章 事例別スクールソーシャルワークの実践方法
第6章 学校の精神保健でのナラティブアプローチの提案
著者等紹介
石川瞭子[イシカワリョウコ]
日本社会事業大学社会福祉学研究科後期博士課程修了。認定臨床心理士、博士(社会福祉学)川崎医療福祉大学医療福祉学部准教授を経て、創造学園大学ソーシャルワーク学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
16
2009年初版。スクールソーシャルワーカーが日本でも配置され始めた時期に出された本で、学校の抱えている問題に対して、スクールソーシャルワークはどのような役割を果たしているのか考察することができます。特にカウンセリング手法をスクールソーシャルワークに当てはめる形で述べられていました。事例が多く述べられていますが、それをソーシャルワークを用いでどのように解決に導いていくのかについては、少し物足りなさを感じました。でも、学ぶことが多かったです。2016/07/09
saiikitogohu
1
「学校の主な機能は教育である。子どもが学校で学習できるように、スクールソーシャルワーカーはカウンセリングを主要業務としながら、子どもの権利を代弁し、子どもと家族、学校と家族、子どもと学校が良好な関係性を築くように仲介役をはたす。また、関係機関への紹介や情報提供、そして学校と関係機関が協働して子どもの抱える状況を改善していくための取り組みを行う」20「個々の教員と話をしてみると、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーが指導する内容については担任として取り組む時に考えることとほとんど変わらない」続2020/06/14