- ホーム
- > 和書
- > くらし・料理
- > ファッション・美容
- > ファッション,モード
内容説明
永遠の少女を生きる私は、ロリータ/ゴスロリファッションを身にまとう。―私とセカイとの幸福な出合いへと導く、日本発服装的革命実践の手引書。
目次
第1章 ロリータに出合う(ロリータとは何か―『下妻物語』;ロリータファッションとの出合い ほか)
第2章 ロリータファッションのなりたち(ロリータファッションが始まる;広がるロリータファッション ほか)
第3章 ロリータファッションという「思想」(お茶会の風景;嶽本野ばらと「乙女」の発掘 ほか)
第4章 ゴスロリとロリータの時代(ゴスロリ、ロリータ世代とメディア;「名字」を捨てた人々―個別化する物語 ほか)
第5章 乙女たちの明日(ロリータファッションが示すもの;ロリータファッションとスーパードルフィー―オルタナティブな身体イメージ ほか)
著者等紹介
松浦桃[マツウラモモ]
1977年、大阪府生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぐれ
8
ロリータを着たことが無い立場だけどなんとか読了。 もっと軽いものだと思っていたら意外としっかり書かれていて読了に時間がかかった。 嶽本さんの小説が好きなので「MILK」等ブランド名はなんとなく聞いたことがあってイメージできた。 三原ミツカズ 雨宮処凜 にも手を出したい。 2014/03/04
もよこ
5
前々から(高校時代から!?)気になっていたこの本を図書館で見つける。最初のページの方に載っているロリータファッションの歴史についての記述が懐かしくて、また知らないところもあって面白かった。思春期の心の闇に繋げるその次の章は微妙(個人的にそこに簡単に帰結させないでほしかったから)、ただその後のフェミニズム関連の話と「止まった時への志向」も良い。とはいえ一番の掘り出しものは当事者インタビューで内田善美を知れたこと。2019/12/20
in medio tutissimus ibis.
3
ロリータ当事者の著したロリータファッション論および通史。著者本人と四人のインタビューを通して、それぞれ異なったロリータになった経緯や、スタンスが語られることで見えにくい世界が立体的に展開される。メイドと違いロリータはお嬢様。『ロリータ』は魅力的な少女。王子は女性としての競争を降りて別種のレースを選択。女の子は死体が大好き。ロリータはストリートファッション。臨場感あふれるお茶会の場面(創作だが)は白眉。世代論やフェミニズムにまで話を広げたのは、本の論旨としては必要だったかもしれないけれど、趣旨としては蛇足感2016/12/21
伊室茨
3
近々書かねばならない論文のために読んだ一冊です。この本は5年ぐらい前に本屋で発見をしていたのですが、急に読まねばならなくなったときにタイトルを忘れていても何とかたどり着くことが出来ました;(オイオイっ!!)この本はロリータの文化史に近い印象があり、特に日本におけるロリータの発展については一番参考になることが多かったです。(あくまでも個人の意見です)ロリータファッションはコスプレなどと一部のジャンルと混同されてしまうことが多々ありますが、この本を読むとロリータは一ジャンルであることに気が付くこと間違いなしで2015/11/23
kotominn
3
ロリータの文化的考察。犯罪をきっかけに大人が子供を異種のものとして切り離してしまったという点に共感。写真だけみるとちょっと置き去りにされそうになるが、文章は読みやすい。2010/09/04