小児がん病棟の子どもたち―医療人類学の視点から

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787232090
  • NDC分類 493.94
  • Cコード C0036

出版社内容情報

白血病や悪性リンパ腫などと闘う小児がん患児たちをフィールドワークし、死に直面した患児という社会的役割、原初的な母子関係への回帰など、患児同士、患児と親、患児と医師・ナースの相互作用の諸相を導き出して、病棟社会の関係構造を提示する。

第1章 はじまりの語り

第2章 フィールドに向かって

第3章 病棟社会の構成
 1 子どもたちの日々。面会する母親。そして夜の待合室
 2 場所をめぐって――入っていい場所/だめな場所/出ていってはいけない場所
 3 マルク(骨髄穿刺)とルンバール(腰椎穿刺)
 4 しつけの問題
 5 身代わり地蔵――現代医学と「民間信仰・民間療法」
 6 ほかの子どもの死、あるいは「死およびそれを連想させるもの」を峻拒する

第4章 自分の病気を知ること/知らないでいること
 1 子どもが自分の病気を知っていくということ
 2 子どもの病気に対する母親の態度という「情報」

第5章 終末期、そして子どもの死
 1 子どもの死をめぐって――病名告知・再発告知という情報から
 2 母と子の絆

第6章 「ふり」をする母親

第7章 タブーを排除すること、あるいは不安と恐怖について

第8章 「社会的な死」を招来しないための関係構造

おわりに――断ち切られた者、終わらない歌を歌う


資料

内容説明

白血病や悪性リンパ腫などと闘う小児がん患児たちをフィールドワークし、患児同士、患児と親、患児と医師・ナースの相互作用の諸相を導き出し、病棟社会の関係構造を提示する。

目次

第1章 はじまりの語り
第2章 フィールドに向かって
第3章 病棟社会の構成
第4章 自分の病気を知ること/知らないでいること
第5章 終末期、そして子どもの死
第6章 「ふり」をする母親
第7章 タブーを排除すること、あるいは不安と恐怖について
第8章 「社会的な死」を招来しないための関係構造
おわりに―断ち切られた者、終わらない歌を歌う

著者等紹介

田代順[タシロジュン]
1956年、東京都生まれ。国際基督教大学大学院修士課程修了、成城大学大学院博士後期課程所定単位取得後退学。現在、ニューポート大学日本校(通信制)教員ほか、精神障害者デイケアグループワーカー、スクールカウンセラーなどを勤める。臨床心理士、精神保健福祉士(専攻、臨床心理学、臨床社会学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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multi_b

2
小児がん病棟に存在する社会がどのようにして存続しているか書ききった作品。衝撃的な内容だった。がんという死が近しい状況においてなお、人は社会化されていくんだな。2016/07/02

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