出版社内容情報
一攫千金の夢に憂き身をやつし、日夜贋金づくりにいそしむ強者たち。貧しさに糊口をしのぐ者、官憲を欺き傲岸不遜に嗤う者……セーラー服の可憐な美少女から有名博物学者まで、だましだまされながらも「本物を超える芸術」に挑んだ錬金術師列伝。
1 藤田組贋札犯、百十余年後の逆転
(1)大山嗚動してネズミ一匹の結着
(2)フィクションに託す清張の想念
(3)現代科学からのアプローチ
(4)熊坂長庵は真犯人ではない
(5)浮説がなぜ定説になったのか
2 ここは夢とロマンの世界
(1)贋金つくりの子孫は消えた
(2)中世自由都市は堂々の民鋳
(3)江戸六地蔵と贋金つくり伝説
(4)幕末の夢、開陽丸の“御用金”
(5)偽札死すとも板垣は死せず
3 贋金つくりのピンからキリまで
(1)無念の不発ブラキストン紙幣
(2)西郷軍“金のなる木”始末
(3)監獄でつくった猛者がいる
(4)可憐なセーラー服の偽札つかい
(5)蛇踊らせて“近づくなかれ”
(6)巡査はなぜ偽札を使ったか
(7)異地心中果たした男女の純情
(8)「泣くな」で泣かせるこの番号
(9)元軍人らの戦後最大偽造団
(10)ゴミ捨て場から出た十億円
(11)七色の顔を持つ童話作家
(12)パソコン札とテレクラの関係
4 闇に消えうせた虚人たち
(1)帝都にパニック“そっ歯の男”
(2)疾風さな戦う
(3)同じ偽造なら有価証券
(4)贋金つくりにあすはない
参考にした主な本
あとがき
内容説明
一攫千金の夢に憂き身をやつし、日夜贋金づくりにいそしむ強者たち。傲岸不遜に嗤う者、貧しさから糊口をしのぐ者…だましだまされ“本物を超える芸者”に挑んだ錬金術師列伝。
目次
第1章 藤田組贋札犯、百十余年後の逆転
第2章 ここは夢とロマンの世界
第3章 贋金つくりのピンからキリまで
第4章 闇に消えうせた虚人たち
第5章 窮すれば、おエラ方もつくる
第6章 生まれついてのコスモポリタン
第7章 芸術、模造、偽造は紙一重
第8章 ここは失意と絶望の世界
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