内容説明
「きみがこんな女だったとは」「あなたが私を変えたの」。若い女との浮気が発覚した夫は、償いのために妻を一泊の旅行に誘う。二人だけの夜、かたくなだった妻は、夫の謝罪と愛撫を受けて、いつしか瑞々しい欲望を湛えた妖艶な女に変貌する―。夫婦という密閉空間の中で、情愛だけではなく嫉妬や不信をも抱き込んで、甘やかに成熟してゆく心と身体。恋愛小説の名手による濃密なドラマ。
著者等紹介
神崎京介[カンザキキョウスケ]
1959(昭和34)年静岡県生れ。’96(平成8)年『無垢の狂気を喚び起こせ』でデビュー。男女の恋愛の機微とエロティシズムを絶妙に織り成す作風が人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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