おみやげ―贈答と旅の日本文化

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おみやげ―贈答と旅の日本文化

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787231338
  • NDC分類 385.9
  • Cコード C0039

出版社内容情報

神と人、人と人とをつなぐ証──おみやげ。祭りの神人共食を起源とし、什器・食品・薬品・玩具など、時代とともに変化してきたおみやげに光をあて、観光業・運送業の発達をも視野に入れながら、そのやりとりに込めた人々の想いをたどる。

まえがき――「みやげ探し」へのご案内

1 「手みやげ」の章 饅頭持ってご機嫌伺い
 (1)「宮笥」と「おかげ」
 (2)供えものと「おかげ」の分配
 (3)カミとヒト、神酒と盃事
 (4)飯・酒・餅と米の霊力
 (5)餅による生命の再生
 (6)嫁の餅、婿の餅
 (7)器からみた贈答慣行
 (8)餅がいったりきたり
 (9)砂糖の贈答と「砂糖ぶるまい」
 (10)餅から饅頭へ、供饌から手みやげへ

2 「旅みやげ」の章 見送る友に不義理はできず
 (1)難儀だった芭蕉の旅
 (2)規制もものかはの寺社詣で
 (3)湯治場では「骨休め」
 (4)近世庶民の二つの財布
 (5)装置系の整備と制度系の発達
 (6)あなたまかせの伊勢参り
 (7)手ぶらでは帰れない旅のしくみ
 (8)名物は食うものにして残すものにあらず
 (9)歩く旅の荷は軽量がよろし
 (10)売薬もまた手頃なり
 (11)江戸期の宅配便事情
 (12)汽車に乗っての「観光旅行」
 (13)文化の饅頭、文明の絵はがき
 (14)海外旅行もあなたまかせ
 (15)「みやげ話」をもちだせ、もちこめ

内容説明

神と人、人と人とをつなぐ証し―おみやげ。祭りの社人共食を起源とし、什器・食品・玩具など、時代とともに変化してきたおみやげに光をあて、そのやりとりに込めた人々の想いを辿る。

目次

まえがき 「みやげ探し」へのご案内
「手みやげ」の章 饅頭持ってご機嫌伺い(「宮笥」と「おかげ」;供えものと「おかげ」の分配;カミとヒト、神酒と盃事;飯・酒・餅と米の霊力 ほか)
「旅みやげ」の章 見送る友に不義理はできず(難儀だった芭蕉の旅;規制もものかはの寺社詣で;湯治場では「骨休め」;近世庶民の二つの財布 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

23
地域の風土を織り込んだ物語性を感じるもの「もらった人がありがたがる名分がつきまとうもの」私の好きな土産です。◉手みやげ_神をもてなす供え物に対して〈おかげ〉の分配。お供え=コメ(酒、餅)、砂糖の延長に饅頭が登場。◉旅みやげ_庶民の旅は江戸中期。寺社と温泉。「庶民にとっては(相互扶助する)ムラが大事」デダチ・タムケへの返礼は必然。初穂=祈祷料への答礼は神宮大麻。ほかのメインは軽くて運びやすい手工芸品。例えば生薬、御守り、和紙、うちわ、楊枝・しゃもじ・つげ櫛など。◉観光みやげ_明治以降のページ数は少ない。→2023/04/02

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