出版社内容情報
神と人、人と人とをつなぐ証──おみやげ。祭りの神人共食を起源とし、什器・食品・薬品・玩具など、時代とともに変化してきたおみやげに光をあて、観光業・運送業の発達をも視野に入れながら、そのやりとりに込めた人々の想いをたどる。
まえがき――「みやげ探し」へのご案内
1 「手みやげ」の章 饅頭持ってご機嫌伺い
(1)「宮笥」と「おかげ」
(2)供えものと「おかげ」の分配
(3)カミとヒト、神酒と盃事
(4)飯・酒・餅と米の霊力
(5)餅による生命の再生
(6)嫁の餅、婿の餅
(7)器からみた贈答慣行
(8)餅がいったりきたり
(9)砂糖の贈答と「砂糖ぶるまい」
(10)餅から饅頭へ、供饌から手みやげへ
2 「旅みやげ」の章 見送る友に不義理はできず
(1)難儀だった芭蕉の旅
(2)規制もものかはの寺社詣で
(3)湯治場では「骨休め」
(4)近世庶民の二つの財布
(5)装置系の整備と制度系の発達
(6)あなたまかせの伊勢参り
(7)手ぶらでは帰れない旅のしくみ
(8)名物は食うものにして残すものにあらず
(9)歩く旅の荷は軽量がよろし
(10)売薬もまた手頃なり
(11)江戸期の宅配便事情
(12)汽車に乗っての「観光旅行」
(13)文化の饅頭、文明の絵はがき
(14)海外旅行もあなたまかせ
(15)「みやげ話」をもちだせ、もちこめ
内容説明
神と人、人と人とをつなぐ証し―おみやげ。祭りの社人共食を起源とし、什器・食品・玩具など、時代とともに変化してきたおみやげに光をあて、そのやりとりに込めた人々の想いを辿る。
目次
まえがき 「みやげ探し」へのご案内
「手みやげ」の章 饅頭持ってご機嫌伺い(「宮笥」と「おかげ」;供えものと「おかげ」の分配;カミとヒト、神酒と盃事;飯・酒・餅と米の霊力 ほか)
「旅みやげ」の章 見送る友に不義理はできず(難儀だった芭蕉の旅;規制もものかはの寺社詣で;湯治場では「骨休め」;近世庶民の二つの財布 ほか)
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アナクマ