出版社内容情報
殺したあとでなお死体を切り刻んだ殺人者たち。肉片を身につける者、スライスしてトイレに流す者、切断した内臓をブリキ缶に納める者……。彼らを忘我の境へ駆り立てたものは何か。人間の背後にうずまく漆黒の闇に目を凝らす。
1 暗くて深いさまざまな事情
(1)夢か幻か、暗澹たる事実は小説より奇なり
野口男三郎事件[一九〇五年=明治三十八年]
(2)官僚気質丸だしのお手軽な完全犯罪
山憲事件[一九一九年=大正八年]
(3)同情が憎悪に変わるとき
玉の井バラバラ事件[一九三二年=昭和七年]
(4)戦慄!女の肉片を溺愛した男
首なし娘事件[一九三二年=昭和七年]
(5)内臓、脳髄まで寸断してブリキ缶に
おでん屋夫婦殺人[一九三四年=昭和九年]
(6)恋の一念が生んだ悲喜劇
人違いバラバラ殺人[一九五四年=昭和二十九年]
(7)死体の一部と二年間も同居
代議士元秘書、愛人殺人[一九八〇年=昭和五十五年]
(8)立ち退き話のもつれが招いた惨劇
練馬の一家五人惨殺[一九八三年=昭和五十八年]
(9)妻と切り刻んでトイレに捨てる
人肉スライス事件[一九八六年=昭和六十一年]
(10)ホラー映画も真っ青の悪魔祓い
藤沢悪魔祓い殺人[一九八七年=昭和六十二年]
2 女のバラバラ殺人――女が殺人を犯すとき
(1)警官の夫を殺した小学校教師
荒川放水路バラバラ
内容説明
殺したあと、なお切り刻んだ殺人者たち。彼らを忘我の境に駆り立てたものは何か。憎悪、怨恨、嫉妬、金銭、悪魔秡い―。背後にうずまく漆黒の闇に目を凝らす。
目次
第1部 暗くて深いさまざまな事情(夢か幻か、暗澹たる事実は小説より奇なり―野口男三郎事件;官僚気質丸だしのお手軽な完全犯罪―山憲事件;同情が憎悪に変わるとき―玉の井バラバラ事件;戦慄!女の肉片を溺愛した男―首なし娘事件 ほか)
第2部 女のバラバラ殺人―女が殺人を犯すとき(警官の夫を殺した小学校教師―荒川放水路バラバラ事件;女の業の深さはどこまでも―千住バラバラ事件;横暴な夫の生首は新幹線に乗せて―亭主バラバラ殺人;哀れ!疑心暗鬼の女心―妻のやきもち殺人 ほか)
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のちおちゃん