出版社内容情報
聖水、媚薬、毒薬、食料、医薬、化粧品、調味料、燃料、肥料……古代から今日にいたるまで、世界各地で糞尿は宗教的儀式、祭礼、呪術、医術などに使われてきた。文化人類学的視点から残された貴重な糞尿の記録。序文:S・フロイト。
序論――糞便学理論を持たない読者への注釈を前置きにかえて:ルイス・P・カプラン
序文:ジークムント・フロイト
1 ズーニー族の小便ダンス
2 愚人の饗宴――ヨーロッパ
3 人糞を食す――正気・狂気にかかわらず
4 食糧としての糞便――未開部族の場合
5 ダライ・ラマの大便の利用法――チベット
6 糞便派の人々
7 大尿宴に使われる毒キノコ
8 宗教のなかのウシの糞尿
9 ヘブライ人が食べた糞便
10 ローマ人、エジプト人の糞便の神
11 便所と尿瓶の歴史と逸語
12 ベルフェゴール崇拝に関連する儀式の本質を探る
13 田舎の遊びのなかの汚らしい遺風――イギリス
14 産業のなかの糞尿
15 売春婦が取り立てられた通行料代わりのおなら――フランス
16 儀式的なしきたりのなかの尿
17 喫煙に使われる糞便
18 媚薬の作り方
19 戦士の通過儀礼――成人の儀式
20 狩猟と漁猟と糞尿
21 試練と刑罰と糞尿――俗世と天上の場合
22 侮辱の方法
23 埋葬の儀式
24 神話と糞尿
25 尿検査あるいは尿による診断
26 薬としての糞尿
27 魔術・呪術と糞尿
28 身代わり治療と糞尿