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出版社内容情報
子どもは無垢だから保護しなければならないというイメージは、近代社会の発明品だ──。有害図書・ポルノ追放運動から少年司法までの「まなざし」の読解をとおし、子どもを取り巻く現代社会の言説の政治性を浮き彫りにする。
はしがき
1 「有害環境」の所在――子どもをめぐる空間とメディア 永井良和
(1)「有害」とは何か
(2)行動規範の空間的布置
(3)メディア環境――不可視領域の出現
(4)パターナリズムと子ども
2 “悪書追放運動”の頃 竹内オサム
(1)はじめに
(2)子どもマンガ=俗悪論
(3)「悪書追放運動」の前夜
(4)時代状況と運動の動向
(5)雑誌記事における意見の対立
(6)ひとつの論争――国分一太郎と指万龍二
(7)編集者やマンガ家の反応
3 「脅かされる」子どもたち――「有害」コミック問題の構築 中河伸俊
(1)犠牲者としての子ども像
(2)「有害」コミック問題の展開
(3)有害図書の存在論
(4)対抗クレイムと「問題」のポリティクス
(5)「無垢」の行方
4 コミック・キャンペーン――イギリス・アメリカにおける一九五〇年代のコミック規制の動向 木股知史
(1)はじめに
(2)コミック・キャンペーン
(3)アメリカン・ホラー・コミック
(4)無垢への誘惑
(5)ルーシーの秘密
(6)ティ
内容説明
子ども、大人、無垢、穢れ、保護、権利―。近代思想が発見した概念装置の政治的な利用過程を跡づけ、有害図書やポルノ・メディアというきわめて刺激的な観点から、〈子ども〉をめぐる現代社会の“まなざし”を鋭く問う。
目次
「有害環境」の所在―子どもをめぐる空間とメディア
“悪書追放運動”の頃
「脅かされる」子どもたち―「有害」コミック問題の構築
コミック・キャンペーン―イギリス・アメリカにおける1950年代のコミック規制の動向
差異をめぐる闘争―近代・子ども・ポルノグラフィー
少年司法のポリティクス
感想・レビュー
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