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出版社内容情報
日本産のマンガやアニメがアメリカ人に読まれるようになったのはなぜか。この問に応える文化製品のグローバル・マーケティング。
内容説明
Manga市場は、いかにして立ち上げられたか?“異文化ゲートキーパー”が文化製品の海外進出に果たす役割とは?
目次
第1章 背景―政策的課題となったポップカルチャーの海外進出
第2章 理論―異文化ゲートキーパーとスティグマ
第3章 調査―データの概要と背景知識
第4章 前史―商業出版以前(~1986年頃)
第5章 黎明―アメコミスタイルのマンガ出版からのスタート(1987~2001年頃)
第6章 成長―「日本開き」のマンガ出版とチャネルの拡大(2002~2007年頃)
第7章 停滞―電子出版モデルの出現(2008~2014年頃)
第8章 障壁―進出先の文化規範とステレオタイプに対するスティグマ管理
第9章 比較―フランス市場との違い
第10章 議論―異文化ゲートキーパーの存在意義と求められる能力
著者等紹介
松井剛[マツイタケシ]
一橋大学大学院経営管理研究科教授。2000年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。一橋大学大学院商学研究科専任講師、同助教授、准教授を経て、2013年より教授、2018年より現職。2007年8月~2009年3月、プリンストン大学社会学部客員フェロー(2007~2008年、安倍フェロー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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とりもり
2
タイトルから、アメリカでマンガを出版するノンフィクションかと思ったら全然違って学術書だったが、内容は読みやすくて、マンガを取り巻く環境などもよく分かり、非常に面白かった。市場の縮小にはスキャンレーション(違法アップロード)の影響が大きいこと、文化的障壁を乗り越えて成功するには異文化ゲートキーパーの存在が欠かせないことが印象に残った。異文化ゲートキーパーに必要な資質(①文化製品に対する深い理解、②進出先の顧客層に対する深い理解、③文化製品を進出先で流通させる力)は、全てのジャンルに共通すると思う。★★★★☆2020/03/28