内容説明
ナチス・ドイツがプロパガンダに利用したクリスマスを通して、女性の社会活動、家庭や家族のあり方、銃後の生活を分析する。そして、プロパガンダに巻き込まれながら、戦時下の激流にもまれて生きる女性たちの姿を描き出す。
目次
第1章 政治宣伝に利用されるドイツのクリスマスのはじまり―一八七〇年から一九三〇年代初めまで(十九世紀市民階級の家族の祝祭としてのクリスマス;戦争とクリスマス ほか)
第2章 民族文化史的プロパガンダとしてのクリスマス―キリスト教の祝祭とゲルマン民族の冬至祭(国家統一を目指す十九世紀の愛国主義から二十世紀前半の民族主義へ;教会との関係、青年運動との関係 ほか)
第3章 家庭で祝うクリスマス(どのようにクリスマスを祝うのか―中産階級にとってのクリスマス;クリスマス飾りを準備する ほか)
第4章 社会的・政治的プロパガンダに利用されるクリスマス(辺境地域の労働者家族への支援;「みんなのクリスマス」―ナチ女性団、ドイツ女性事業団、ドイツ女子青年団、少女団の活動 ほか)
著者等紹介
桑原ヒサ子[クワハラヒサコ]
1953年、東京都生まれ。敬和学園大学名誉教授。専攻はドイツ文学、ドイツ現代文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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