出版社内容情報
心と物の関係、精神世界を見つめる独自の視点。いきづまりをみせる「近代」に対する懐疑。南方熊楠に寄せる深い愛着。空海、明恵、賢治の思想研究。熊楠の菩提寺の住職であり、真言宗の僧侶という実践の場から自在に書きつづった思索の束。
1
(1)仏教から密教へ
(2)興教大師覚鑁の思想
(3)風息のタオイスト覚鑁
(4)即身成仏考――身体論的アプローチ
2
(1)「精神」と「物質」について
(2)重力と涅槃
3
(1)KUMAGUSU MINAKATA
(2)大曼荼羅の巨人――南方熊楠
(3)昭和六十年一月二十五日より認める
(4)ゲーテ 熊楠 現象学
(5)郷土への提言
4
(1)『大乗起信論』について――如来蔵思想と本覚思想を考える
(2)浄土信仰の変遷について
(3)明恵の『嶋殿への状』について
(4)宮沢賢治とユング心理学
5
(1)霊学ブームの背景
(2)循環の道筋
(3)東洋の叡智
(4)シンクロニシティの摂理
(5)インカの涙
(6)マリア観音――オリエンタル・ウインドによせて
(7)野良犬の目――東松照明展によせて
(8)オキナワ幻想――忘れ去られた日本
あとがき
内容説明
南方熊楠に寄せる深い愛着。精神世界を読み解く独自の視点。ゆきづまりをみせる“近代”に対する懐疑。真言宗の僧侶である著者が仏教の立場から自在に書きつづった思索の束。
目次
仏教から密教へ
興教大師覚鑁の思想
風息のタオイスト覚鑁
即身成仏考―身体論的アプローチ
「精神」と「物質」について
重力と涅槃
KUMAGUSU MINAKATA
大曼荼羅の巨人―南方熊楠
昭和六十年一月二十五日より認める
ゲーテ 熊楠 現象学〔ほか〕