出版社内容情報
オナニズムは現代文明の諸問題に肉薄する鍵概念であり、自律身体の監視装置がオナニーなのである──。一貫してみずからが受苦する痛み/享受する快楽から世界を読み解き、生真面目な学問の虚妄の牙城に乗り込む、独自の身体文化論。
1
(1)オナニーという迷路
(2)ポルノグラフィーと身体
(3)フーコー『性の歴史』の考察
2
(1)アイドル・オナニー論
(2)『メンズノンノ』のオナニー・イメージ
(3)恋愛の人工身体論
(4)性的欲望の人工身体論
(5)性の時間
3
(1)女にとっての性具論
(2)オナニズムには男も女もない
(3)子産みというオナニー
(4)胎児とはオナニストの産む虚想である
4
(1)オナニスト=人工身体の死
あとがき