さわって楽しむ博物館―ユニバーサル・ミュージアムの可能性

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さわって楽しむ博物館―ユニバーサル・ミュージアムの可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787200488
  • NDC分類 069
  • Cコード C0000

内容説明

多くの人が展示物にさわって工芸品や美術品を味わってほしい!誰もが楽しめる博物館=ユニバーサル・ミュージアムを実現するためには何が必要なのか。子どもたちや視聴覚障害者など、マイノリティの知識や経験をどうすれば展示に生かすことができるのか。多様な実践事例をあげて、新たな博物館像を大胆に提案する。

目次

第1部 ユニバーサル・ミュージアム研究会の衝撃―各館の視覚障害者対応の現状と課題(壁を壊せ―縄文人、アボリジニ、そして視覚障害者;「さわる」力が地域を変える―盲学校・県立美術館・三内丸山遺跡の取り組み;湯浅八郎と民芸品コレクション―さわって味わう展示の魅力;焼き物、アート、コミュニケーション―触って「みる」こと;人が優しい「市民ミュージアム」―年齢・国籍・障害にこだわらない交流の場として;レプリカ展示の意義と限界―「さわる」ことで何がわかるのか)
第2部 視覚と触覚の対話―目が見えない人たちの多様な学習方法(「手学問」理論の創造―触学・触楽・触愕するフィーリングワーク;盲学校での社会科教育;文化的・歴史的探訪の手がかりとしての“手で見る絵画”の可能性―イタリアの取り組みに学ぶ;さわれないものを理解するための技法―「さわる絵画」「さわる展示パネル」政策の立場から)
第3部 目に見えない世界を触覚で探る―誰もが楽しめる触察展示の試み(梅棹忠夫の博物館経営論を継承・発展させるために―国立民族学博物館とJICA横浜海外移住資料館;さわる写真展の挑戦;ニューヨークのミュージアムでの視覚障害者の学びとエデュケーターの役割;「さわる展示」の回顧と展望;子ども向け暗闇体験プログラムの教育的効果;ロビー展「仮面の世界へご招待」がもたらしたもの―さわって学ぶ展示の重要性)

著者等紹介

広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
1967年、東京都生まれ。13歳のときに失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、京都大学大学院で文学博士号を取得。01年から国立民族学博物館に勤務、現在は民族文化研究部准教授。専門は日本宗教史、障害者文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。