新学社近代浪漫派文庫 蓮田善明／伊東静雄

蓮田 善明/伊東 静雄【著】

新学社（2005/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 353p／高さ 15cm
• 商品コード 9784786800931
• NDC分類 914.6
• Cコード C0195

目次

蓮田善明（有心（今ものがたり）
森鴎外
養生の文学
雲の意匠）
伊東静雄（伊東静雄詩集（わがひとに与ふる哀歌／夏花／春のいそぎ／反響抄／反響以後／拾遺詩篇より）
日記抄）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[叛逆のくりぃむ]

　作家三島由紀夫に多大なる影響を與へた二人の作家の作品を輯錄している。特に蓮田の場合、『雲の意匠』を始めとする代表的な評論を收めているので、その意味でも貴重。

2014/01/12

[おサゲっち]

雲の意匠、小林秀雄を超える随想。有心、三島由紀夫を小説家へと導いた未完の大作。伊東静雄、わがひとに与ふる哀歌、八月の石にすがりて、名詩。日記、戦後の生きづらさが生々しい。

2023/01/03

[ダイキ]

蓮田善明〔『有心(今ものがたり)』、『森鴎外』、『養生の文学』、『雲の意匠』〕。伊藤静雄〔『伊藤静雄詩集』、『日記抄』〕

2015/11/26

[佐倉惣五郎]

蓮田善明、評論はもう時効という感じの部分が多かったけど、『有心』は間違いのない傑作。善明の「生」（とその結果としての死）へのすさまじい渇望が窺える。／詩は難しい。合わないときはほんとうに分からない。伊東静雄のは、『夏花』と『春のいそぎ』にいくつか感じ入るものがあったくらいで、他はよく分からなかった。日記は戦中の記録として普通に面白かった。

2024/09/10