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目次
浪曼化の機能(昭和10年3月号)(中島栄次郎)
町工場(昭和10年3月号)(緑川貢)
詩篇/詩・風雨の日(昭和10年3月号~12年7月号)(神保光太郎)
白い葬列(昭和10年5月号)(伊藤佐喜雄)
文芸の大衆化について(昭和10年8月号)(保田与重郎)
新自然主義的提唱(昭和10年10月号)(山岸外史)
青春の再建と没落(昭和11年4月号)(亀井勝一郎)
方法論(昭和11年6月号)(芳賀檀)
父危篤(昭和11年10月号)(木山捷平)
悪夢(昭和11年12月号)(中村地平)
希望の評論(昭和12年5月号)(十返一)
断崖(昭和12年8月号)(若林つや)
不思議(昭和13年1月号)(原民喜)
北風南風(昭和13年3月号)(横田文子)
雁の門(昭和13年8月号)(緒方隆士)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「日本のインテリゲンチヤを称する人々ほど世にも単純な心のもち主はいない。…彼らは彼らの意識に分明するものとしての粗野を以て素樸と見なす。又彼らは市民社会のリアリズムにさへ到着してゐないゆゑに、暴露や露出をリアリズムと考へる。さうして歴史的発展の理法に驚倒し、しかもそれを単純化し実用化した。単純化したことは伝統のないゆゑであり、実用化したのは維新以来の明治政府の実用主義や文明開化精神をそのまま襲つたのである。…そんなわけで正しいことを語るために僕らの先人たちはマルクスやカントを修辞語にする方法だけを学んだ」2023/07/14