内容説明
昭和19年6月、連合艦隊はマリアナ沖海戦で惨敗を喫し、以後の組織的戦闘は不可能となっていた。失意の第一戦隊司令官宇垣中将のもとに、重巡『鳥海』前艦長の有賀幸作大佐から奇怪な情報がもたらされる。「マリアナ沖海戦の結果を事前に予測していた男がいる」と。宇垣司令官が呉海軍工廠内を捜索してみると、有賀大佐の情報通り見たこともない銀色のカプセルを発見する。そのカプセルに『大和』を真の浮沈艦に生まれ変わらせる未知の金属を積んで、有賀大佐の末裔が未来からやって来たのだという。その金属を移植した『大和』は、徐々に艦体を変化させ始めた。そして『大和』は10月24日未明、栗田艦隊の旗艦としてシブヤン海に突入し、『武蔵』とともにレイテのマッカーサーと大激戦を展開する。
著者等紹介
秋山康郎[アキヤマヤスロウ]
1957年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、集英社に入社。主に『週刊プレイボーイ』の編集に携わった後、執筆活動に入る。現在、週刊誌数誌にコラムを連載するかたわら、「ハウツウ・イングリッシュ」「ハウツウ・パソコン」ほか、短編の時代小説や戦記小説も手掛けるマルチライター
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