内容説明
本書は、現代の作家たちが、創作のために必要な、変体がな、連綿、間の取り方などの構成、制作上のポイントを、惜しみなく公開。また、作品に使用した用具類も記載。春夏秋冬の季節に分けた、短歌５９首、俳句５６句の作品鑑賞を楽しむと共に、墨場辞典としても活用できる待望の手本集。
目次
短歌の手本（いく年の春に心をつくしきぬあはれとおもへみよしのの花（藤原俊成）
鴬に朝寒からぬ京の山落椿ふむ人むつまじき（与謝野晶子）
薄雲に春日はかくれ杉が枝に色こまやかなる藤の紫（木下利玄）
うらうらに照れる春日にひばり上りこころ悲しも一人しおもへば（大伴家持） ほか）
俳句の手本（帯程に川も流れて汐干かな（水間沾徳）
大原や蝶の出て舞ふ朧月（内藤丈草）
咲きみちて庭盛り上る桜草（山口青〓）
さくらさくらさくさくらちるさくら（種田山頭火） ほか）
