- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 少年画報社 YKコミック
出版社内容情報
漫画家・村岡栄一が50年以上に渡る漫画家人生を振り返りつつ、
もう逢うことが叶わなくなってしまった人、逢うことができない人との交流の中で、
忘れることができない一瞬の輝きを漫画に込めた、昭和漫画家の切なくも美しい青春回顧録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
58
帯に書かれた永島慎二、岡田史子、滝田ゆうの名前と「昭和40年代漫画家を夢見て上京した若者たちの青春」というコピーに惹かれて買ってしまった。村岡榮一は、永島慎二のアシスタントをして、永島慎二「若者たち」のモデルにもなっているそうだ。極私的漫画で、コミティアの同人誌として発表され、それを娘である編集者がこのような本にしたという。岡田史子や滝田ゆうとこういうことがあったのかと興味深く読みつつ、過ぎ去ってしまった熱い過去に想いを馳せる。もう漫画が描けなくなってしまったというが、永島慎二との話は読みたかった。2023/10/19
ワッピー
22
著者・村岡栄一は草創期から漫画界に入り、永島慎二のアシスタントから独立してギャンブル漫画で活躍されたものの2021年に脳梗塞で右半身不随となり、現役から退かれたとのこと。これまであまり接点はなかったものの、神楽坂・かもめブックスで平積みの最後の1冊と目が合い、表紙の「ときわ食堂」の絵を見てたまらず購入。昭和40年代当時の雰囲気とともに、漫画という新しいジャンルの興隆と過酷な環境を描いた、どこか懐かしさを感じる短篇集です。著者がご健勝であればまだ画き続けられたのにと思うと残念ですが、この本が出たことに感謝。2024/08/12
ぷくらむくら
2
職業として頑張って来たけれども、志なかばな漫画家の不器用な物語。「ガロ」や「COM」の時代も垣間見えてなんだか懐かしい。2023/12/06
たけのこ
1
「このマンガを読め!2024」の10位受賞作品。漫画家、村岡栄一先生が若いころの人間関係を思い出しながら描いた自伝的マンガです。岡田史子先生なんかも出てきます。描くつもりだった師匠の永島慎二先生のお話も読みたかったですね。ノスタルジーとはこのことだ!と言いたくなりますよ。2024/01/06
あと
0
岡田史子の話、村岡が繰り返す「仕方がない」と、岡田の沈黙が印象的。滝田ゆうはじめ、漫画家たちは愛嬌がある描かれ方。 2024/10/29