出版社内容情報
現代社会の多様なリスクへの法的対応と民事責任立法の提案
公害、自動車や鉄道等の大規模事故、原発、食品、医薬品・予防接種・医療事故、AIによる自動運転システム、自然災害など、現代社会における多様なリスク・不確実性と不法行為法の関係を法的に追究する。
内容説明
科学技術の発展に伴うリスクと不法行為法。公害、医療・医薬品事故、原発事故、水害、AI・自動運転、デジタル社会等の論点を行政法、商法、比較法的視点をも含めて横断的に掘り下げ、抑止機能、救済システムまでの議論の枠組みを示す。
目次
第1章 総論(問題提起―さまざまなリスク、リスク論と不法行為法;科学技術のリスクに対する不法行為法の対応―20世紀末までの整理 ほか)
第2章 環境・有害物質のリスク(公害・環境・原発リスクと不法行為法(拡張版)
アスベストによる健康被害の救済 ほか)
第3章 医療・医薬品リスク(医療・医薬品のリスクと不法行為法―医療AIを含むリスクに対する責任判断の検討)
第4章 AI・自動運転等のリスク(AIのリスクと無過失責任;自動運転における事故の補償および調査のあり方―交通と医療における現行制度の比較に基づく覚書 ほか)
第5章 デジタル社会のリスク(情報通信サービスにおけるリスクへの対応;Society5.0のデジタル・リスクとデジタル災害による被害者救済)
終章
著者等紹介
米村滋人[ヨネムラシゲト]
東京大学大学院法学政治学研究科教授(民法、医事法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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