出版社内容情報
POSTコロナ時代に備えた企業法務のあり方を考える
POSTコロナの時代に向けて、企業法務がどのように変化し、どこが変化すべきでないかについての考え方を示す。中堅・若手法務担当者を中心に、企業法務に携わるすべての人のための必読書。
内容説明
現役の法務担当者が、自らの経験をもとに、POSTコロナの時代に向けて企業法務がどのように変化し、どこが変化すべきでないかについての考え方を示す。中堅・若手法務担当者を中心に、企業法務に携わるすべての人のための必読書。
目次
第1部 WITH CORONAの法務(そして世界は変わってしまった;企業法務と契約との往復運動;事業部門との関係性 ほか)
第2部 AGAINST CORONAの法務(法務とリスクマネジメント;忘れてはならないこと)
第3部 POST CORONAの法務(これからの企業法務の担い手とは;法務の力で未来を変える)
著者等紹介
明司雅宏[アカシマサヒロ]
サントリーホールディングス株式会社リスクマネジメント本部法務部部長。1992年京都大学文学部哲学科卒業。1992年サントリー株式会社入社。酒類営業部門・財務部門を経て、法務業務に従事。2017年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
12
著者はサントリーHDで四半世紀近く企業法務に従事してきた大ベテラン。その貴重な経験を基に若手法務担当に向け準備していた仕事本が、2020年のパンデミックを受けポストコロナの企業法務の在り方に関するエッセイとなったもの。法学部卒ではなく哲学科出身で、法律が苦手だった&ルール嫌いの性格、と自身で述べるユーモラスな著者らしい、さばけているが大変合理的で的を外さない”ビジネスパーソン”目線での企業法務論が綴られている。自分も一社ではないが20年この仕事をやってきたので大いに首肯するところ。もちろん法務に絞らず、他2020/11/09
ちくわ
2
久しぶりに読み返そうと思い、読み返した。本書の特徴として、結構抽象的な表現が多く、前回読んだときにはわかったようなわからないようなという感じになったのであるが、今回は以前よりはわかったようなの度合いが増したように感じる。特に、ラーメン通とラーメン屋の比喩で語っている部分について、前回はよくわからなかったのであるが、自分自身、ビジネス理解というか、ビジネスパーソンとしての意識が強くなってから、少しわかったような気もする。感覚的なものではあるものの、自分自身の状況に合わせて得られるものも異なる本に思える。2023/11/23
ちくわ
2
日系大企業で法務業務に長年従事してきた著者による「法務とは」という考えがまとめられた本。コロナ禍で出された本ということもあり、変わっていく社会において法務としてどのような仕事をしていけば良いのかという点に焦点があてられている。個人的に共感した点は、法的な思考に慣れ親しんでいると、どうしても演繹的な思考になってしまい、目の前の事象からスタートする帰納的な思考になりにくいという点である。ただ、著者も言うように、「希望」ある仕事をしていく上では、こういった帰納的思考によって「作り上げる」ことが必要なのだと思う。2022/10/10
Ryosuke.S
2
業務内容に法務も入ってきため、法務の姿勢を学ぶために読みました。 文章が読みやすく、いまのコロナ時代に即した内容のためおもしろかった。 事業側と対立するのではなく、当事者として向き合いたい。 そして先入観や過去事例ばかり見るのでなく、想像力をもって最適解を考え続けたいです。これって法務以外の仕事にも当てはまりますね。2020/12/13
すべから
2
昔ながらの法務に対しては辛辣な部分もあるが、今とこれからの法務のスタンスとしては概ね同意見。特別な事が書いてあるとは思わないが、先をいっているだろうサントリーの法務(講演等でもよく見かけます)の人が書いた著作として大変興味深かった。私の「希望の法務」を書いてみたい気になった。2020/10/11