内容説明
M&A法務の第一人者による東京大学法科大学院の授業を再現。
目次
どうしたら正義を語ることができるのか
企業経営の目的は何か
日本的企業観について
投資政策と配当政策
経営の多角化
株主有限責任制度の罠
M&Aの最大受益者は誰か
M&Aの諸技法(スクイーズ・アウトとロング・フォーム・マージャー;買収対価の選択と支配株主がいる企業のM&A)
敵対的買収を飼い慣らす社会へ
企業の公共性とステーク・ホルダーの擁護
著者等紹介
草野耕一[クサノコウイチ]
東京大学法学部卒業、ハーバード大学法科大学院卒業(LL.M.)。西村あさひ法律事務所代表パートナー弁護士。東京大学大学院法学政治学研究科客員教授(2010年3月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TM
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会社法の目的を,「株主価値の最大化」を通じての「社会の富の最大化」にあると考えて,各制度を検討していく興味深い良書。法と経済学の観点から,理論的な指摘をしつつ,ゲーム理論や行動経済学などの人間行動についての考えも加味した検討がなされており「制度論」として面白い。ただし,あくまで経済学的・理論的な観点を前提にしており,社会学的な観点からの検討がなされているわけではないので,そのまま立法化していいのかは一考を要するかと思われる。批判的検討を受けて,さらに,制度論として深化していくと面白い。2014/08/14
葉
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法科大学院の友達に進めてもらった本。取っ付きにくいものをゲーム理論やミクロを通して説明しており、非常にわかりやすい。また、替え歌で覚えるというちょっとした雑学トーク?もあり楽しめた。2013/05/01
しゃん
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金融課税法講義と同様、読み応えがあった。2012/01/31
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- 和書
- ニーチェ 講談社学術文庫