内容説明
世界的な金融・資本市場の動揺「サブプライム問題」を振り返り、証券化の原点、格付け会社の問題、信用リスクの考え方、今後の市場発展の方向性を探る。
目次
第1部 サブプライム問題の全貌(サブプライム問題の発端;住宅ローンの延滞で世界の株価が下落;貸し出されて間もない住宅ローンの問題;サブプライム住宅ローンとは何か;ヘッジファンド騒動;証券化商品の大量格下げ;問題が欧州へ波及;米ドル短期金融市場に異変;格付けに対する批判ば勃発;もはやサブプライム問題ではない;住宅ローンの延滞;支払いやすい住宅ローン)
第2部 サブプライム問題の教訓(サブプライム問題から学べること;市場主義と間接金融主義;繰り返される歴史,長続きしない記憶)
第3部 格付けの役割(証券化商品に対する格付け;信用リスクの考え方)
第4部 証券化とは何か(証券化の起源;日本の証券化市場;証券化対象資産の広がり)
第5部 日本の証券化市場の未来(市場発展の方向性;信託法の改正と証券化;バーゼル2(新BIS規制)の導入と証券化)
著者等紹介
江川由紀雄[エガワユキオ]
ドイツ証券株式会社マネージングディレクター証券化商品調査部長。1995年から1997年まで日本リース財務部でリース債権の証券化に携わった後、長銀証券および日本長期信用銀行(現在の新生銀行)にてアレンジャーとして証券化商品の組成を行った。1998年から2001年まで格付け会社ムーディーズで多様な資産を裏付けとする証券化商品の格付け分析を経験。クレディスイスファーストボストン証券クレジット調査部を経て、2002年7月、ドイツ証券会社東京支店入社、証券化商品調査部長。2006年1月、組織変更によりドイツ証券株式会社証券化商品調査部長、現職。2004年10月より法制審議会信託法部会委員。1962年、福岡県小倉市(現在の北九州市小倉北区)生まれ。1986年、筑波大学第二学群比較文化学類卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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手押し戦車
あーりー