内容説明
他人の作ったプログラムの使い方を覚えるだけの情報リテラシ教育では、企業の営業戦略に乗って、次から次へと新しいソフトを追いかけているだけになってしまいます。このような教育で良いはずはありません。が、しかし、取りあえず、ある程度コンピュータが操作できるようにならなければ始まらないのです。日常的に使用するワープロや表計算ソフトぐらいは使えるようにならなければなりません。ここに、現在の情報教育のジレンマが生じているのです。そのジレンマを克服する教育手法が、今、求められています。ソフトウェアの細かな操作方法を覚えることは、情報教育の目的ではありません。本書では次の2つのテーマを掲げています。まず第1の主題は、コンピュータあるいはこのソフトウェアで何ができるのか、何ができないのか、その可能性と限界とを経験を通して理解すること、そしてその結果、情報の利活用ができるようになることです。第2の主題は、コンピュータを文化として捉えることです。現代は情報文化の時代です。コンピュータを使うこと、それ自体が文化であり、コンピュータそのものが既に文化になっていると言っても過言ではないでしょう。
目次
1 Windowsの基礎
2 日本語入力
3 ファイルの概念とファイル操作
4 Wordを使った日本語処理
5 Excelによるデータ処理
6 Power Pointを使用したプレゼンテーション
7 インターネットの活用
8 アプリケーションの相互利用とOLE
9 情報倫理と情報文化
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