内容説明
主人公はアパレルショップ店長・佐々木ユーコ。「お客さまは来ない」「チームはバラバラ」「残業はシンドイ」。そんな彼女の店に現れた謎の販売指導のセンセイ・兼子。自店の課題を夜中のサウナで語り合ったことがきっかけで、バラバラだった店のメンバーが一つになり、皆で顧客づくりにチャレンジし始める。そしてついには会社の反対を押し切って“顧客イベント”を仕掛けることになり…。『どう頑張っても売れない店』が、半年後に『顧客が続々と集まる店』に変わることはできるのか。
著者等紹介
兼重日奈子[カネシゲヒナコ]
FAサポートシステム代表。1968年生まれ。愛知大学短期大学部卒業後、アパレル専門店チェーンを経て、93年イトキン(株)入社。直営店店長時代に6年連続店舗年間予算達成、名古屋地区エリアマネジャーを経てトレーナーとなり多くの店長を育成。退職後、『ファッション販売』(商業界)に投稿、以後、同誌のレギュラー執筆者として活躍。2002年より、ファッション・小売業に特化した教育コンサルティング企業・ワンスアラウンド(株)に参加、研修講師として多くのアパレル企業やショッピングセンターでの販売教育、CS、ES活動に携わる。06年にフリーに。現在は年間企業400店舗の臨店指導を行うかたわら、講演、執筆等に励む。ICP認定コーチ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろ☆
16
アパレルショップを舞台に、その立場での物の見方、考え方。悩みを一人で抱え込んでしまってる責任者の苦悩がリアル。最近、デパートや洋服屋さんもガラガラだし、年々、セールも早くなってくる。大変だろう。2014/03/21
手押し戦車
10
今の現場は売れない、人が足りない、ノルマがのしかかり肩身が狭い。人が辞めたら責任者の責任になり、部下が勝手な事を言い出す。責任者は逃げ場が無い。やり甲斐を持てなく、辛くしんどい中、いつかは本当に辞める日が来るけど、今日ではない。1日の仕事終わりに自分によく頑張ったと言い聞かせる日々。今まで頑張って来たんですね。この様な精神状態で人としての輝きを失わせてしまい労いの言葉や思いやりを忘れた職場にしてしまうのは責任者でも社員でも無い経営陣が本来の現場力の努力と人の事を認めない怠慢な姿勢が鏡のように映し出される2014/12/02
yuuuumiko.m
3
ファッション店舗を舞台にした、小説。店長、エリアマネージャー、デベロッパー等のそれぞれの視点から描かれている、ファッション業界に携わっている方にとって、勉強になる一冊。まずは、ねぎらいの言葉をかけることから、始めようと思いました!2014/11/28
yamabon
3
いろいろあってへこんでた時に読んだら、明日からまた頑張ろうって思えた。2009/01/07
寝子
2
喜多川泰さんの手紙屋のアパレル小売店版みたいな本。小売店に限らず、学習塾であれソフトウェア開発であれ、人間のチームには自立とかねぎらいとかコミュニケーションとか、大事だと思います(思いはします)。2018/10/05