目次
第1章 X線とX線天文学
第2章 コンパクト星とX線連星系―白色矮星・中性子星・ブラックホール
第3章 降着円盤とX線放射のモデル
第4章 いろいろなX線連星系
第5章 中性子星である証拠
第6章 ブラックホール候補星
第7章 はくちょう座X‐1
第8章 X線新星
第9章 X線新星の観測
第10章 活動銀河核
第11章 宇宙ジェット
第12章 X線天体の観測
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
3
再読、1998年刊。最初は中性子星の話が続くが、中性子星とブラックホールでは観測結果がどう違うかがポイントなのでとにかく読むべし。BHには星が死んだ後にできる恒星質量BHと銀河の中心にある超大質量BHがあり、本書はX線パルサー(中性子星)、連星ブラックホール、はくちょう座X-1、X線新星など恒星サイズの話が多い(超大質量BHも若干載ってるが)。最終章の「はくちょう」「てんま」「ぎんが」「あすか」ら日本のX線望遠鏡(人工衛星)がどういう観測機器を持っているか、どのように運用するか、の話が非常に面白いと思う。2019/04/13