出版社内容情報
《内容》 中国残留孤児の問題で大きな関心を呼んだ血液型による親子鑑定。現在99.99%の確率で鑑定ができるまでになった血液型研究の進歩を概説します。また、ある血液型の分析により著者が解明した、各民族の結びつきと日本人の起源について説き明かします。 《目次》 1 血液型による親子鑑定 1.1 文学にみる親子鑑定 1.2 歴史にみる親子鑑定 1.3 親子鑑定とは 1.4 親子鑑定の方法 1.5 血液型の遺伝 1.6 父権否定の確率 1.7 親子鑑定の例 2 血液型の発見 2.1 血液型の歴史 2.2 ABO式血液型 2.3 Rh式血液型 2.4 血清型 2.5 白血球型(HLA型) 2.6 酵素型 2.7 補体型 2.8 DNAの多型 3 血液型はどのように利用されるか 3.1 個体識別 3.2 卵性診断 3.3 犯罪操作 3.4 親子鑑定 3.5 人類学的応用 3.6 遺伝子地図,血液型と疾病との関係 3.7 血液型によるヒトの性格,能力の判断について 4 血液型の人類遺伝学的応用 4.1 Gm型とはどのようなものか 4.2 混血集団の例 5 世界に分散する蒙古系民族の特徴 5.1 北方型蒙古系民族と南方型蒙古系民族 5.2 アメリカインディアンの形成 5.3 Gm遺伝子型からみると日本人は等質 5.4 南西諸島の住民について 5.5 朝鮮民族について 5.6 中国諸民族集団について 5.7 東南アジアと南太平洋諸民族の形成 5.8 イースター島の原住民について 5.9 オーストラリアの原住民について 6 日本民族の起源 6.1 なぜ蒙古系民族に二つのグループができたのか 6.2 日本民族渡来の時期と混血の割合 6.3 日本人の形成過程をたどれば 6.4 文化人類学や考古学的な根拠について 6.5 まとめ 7 バイカル湖とその周辺の人々 7.1 バイカル湖 7.2 ブリアートの人々 文献 索引
目次
1章 血液型による親子鑑定
2章 血液型の発見
3章 血液型はどのように利用されるか
4章 血液型の人類遺伝学的応用
5章 世界に分散する蒙古系民族の特徴
6章 日本民族の起源
7章 バイカル湖とその周辺の人々