内容説明
金属材料、半導体材料、セラミックス材料を問わず、材料の多くは結晶性の固体からなっている。そして、結晶の力学的性質を支配する最も重要な結晶欠陥が転位である。転位を知ることなくして、材料の力学的性質を理解することはできない。本書は、大学の2、3年生の講義にも使える、基礎的な部分から始めて、内容を容易かつ系統的に理解できる教科書である。
目次
第1章 結晶欠陥としての転位の概念
第2章 弾性論の基礎
第3章 変形の熱力学
第4章 転位の弾性論
第5章 転位に働く力
第6章 転位の増殖、切り合いと堆積
第7章 転位の結晶学
第8章 転位の熱活性化運動
第9章 塑性変形の転位論
第10章 外部応力および内部応力下での転位の形状
第11章 強化機構
第12章 界面転位と転位組織