内容説明
本書は長年、食虫植物に魅せられた著者が、膨大な野外調査と豊富な写真を使って、食虫植物のゲノム生物学、分子生物学、細胞生物学、発生学、形態学、分類学、生態学などの知見を統合して、多様性と進化についてまとめ上げたものである。ウツボカズラ、ハエトリソウ、ムジナモなど、世界中を歩き廻って集めた2000枚以上の写真と図によって食虫植物の魅力と不思議を存分に紹介し、あわせて図の説明と本文によって、食虫植物の基礎から最新研究までを網羅した。
目次
1章 食虫植物の定義と系統分類
2章 イネ目の食虫植物
3章 カタバミ目の食虫植物
4章 ナデシコ目の食虫植物
5章 ツツジ目の食虫植物
6章 シソ目の食虫植物
7章 食虫植物の進化
著者等紹介
長谷部光泰[ハセベミツヤス]
1987年東京大学理学部卒業。2000年より総合研究大学院大学基礎生物学専攻教授(兼任)。主な受賞:紫綬褒章、日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞、日本植物分類学会賞、日本植物学会学術賞、日本進化学会賞、木村資生記念学術賞、米国植物学会ペルトン賞、国際分子コケ学会黄金胞子賞、科学技術映像祭文部科学大臣賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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