内容説明
酸素を発生しない光合成を行う生物は古くから知られており、これらは「光合成細菌」と呼ばれてきた。植物型光合成と同様の原理で光エネルギーを変換するが、そのシステムは簡素で、以前から光合成機能解明の研究材料として用いられてきた。本書では、近年の進展を含めた光合成細菌に関する幅広い知識を紹介・解説する。
目次
第1章 光合成と光合成細菌
第2章 種類と系統分類
第3章 生態と培養法
第4章 反応中心と光合成電子伝達系
第5章 物質代謝
第6章 光合成色素および脂質、キノン
第7章 光捕集系
第8章 光合成遺伝子と発現調節
第9章 光合成の誕生と進化
第10章 光合成細菌の利用
著者等紹介
嶋田敬三[シマダケイゾウ]
1946年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京都立大学(旧首都大学東京)名誉教授、理学博士
高市真一[タカイチシンイチ]
1951年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。日本医科大学准教授を経て、東京農業大学生命科学部分子微生物学科教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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