出版社内容情報
分子の物理的・化学的性質の多くは、その幾何学的構造の対称性によっている。
「群論」は分子構造の対称性を理解するための強力なツールであり、群論を化学に応用するうえで欠かせないのが「点群の指標表」を正しく読み解くことである。
本書は、点群の指標表の読み方を身につけ、振動スペクトル、原子軌道、分子軌道といったさまざまな分野に応用するための参考書である。むずかしい数式を使わず平易かつ丁寧に書かれた解説を読み、さらに多数配された練習問題・演習問題を解けば、群論の化学への応用の道が大きく開けるだろう。
内容説明
「群論」は分子構造の対称性を理解するための強力なツールであり、群論を化学に応用するうえで欠かせないのが「点群の指標表」を正しく読み解くことである。本書は、点群の指標表の読み方を身につけ、化学のさまざまな分野に応用するための参考書である。
目次
1 対称操作とは
2 対称要素とは
3 分子の点群
4 点群の指標表(1)―スカラーで表される指標表
5 点群の指標表(2)―行列で表される指標表
6 振動スペクトルへの応用
7 原子軌道への応用
8 分子軌道への応用(1)―水素分子の分子軌道の対称性
9 分子軌道への応用(2)―一般の二原子分子の分子軌道の対称性
著者等紹介
中田宗隆[ナカタムネタカ]
1953年愛知県生まれ。理学博士。1981年東京大学大学院博士課程中退。1981年より東京大学助手。1987年より広島大学講師。1989年より東京農工大学助教授。1995年より同大学院教授。2019年より名誉教授。2022年に日本化学会第47回化学教育賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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