出版社内容情報
《内容》 21世紀は脳科学の時代とも言われている.本書は,これからの脳の情報科学的研究の発展を期待し,その基礎となる脳の非線形力学的な理解,特に,脳とカオスの関わりに焦点を当てて書かれたものである.
《目次》
1 ニューロンのはたらきと脳の構造
1.1 ニューロンのはたらき
1.2 Hodgkin‐Huxley方程式
1.3 海馬の構造とはたらき
1.4 視床‐皮質システムの構造と機能
2 ニューロンのカオス活動
2.1 周期刺激に対する引込み
2.2 カオス応答
2.3 カオス的自発放電
3 ニューロンモデルの構築とそのカオス活動
3.1 準備
3.2 Bonhoffer‐van der Polモデル
3.3 Hindmarsh‐Roseモデル
3.4 Chayモデル
3.5 バースト放電を起こす機構の定性的分類
3.6 Plant‐Kimモデル
3.7 イソアワモチペースメーカーニューロンモデル
4 神経回路モデルの構築とそのカオス活動
4.1 錐体細胞モデル ― マルチコンパートメントモデル ―
4.2 錐体細胞モデルの簡約化 I
4.3 錐体細胞モデルの簡約化 II
4.4 海馬神経回路モデルとその時空活動
4.5 海馬神経回路モデルの引込みとカオス応答
5 脳のカオス活動
5.1 海馬のカオス応答
5.2 新皮質第1次体性感覚野のカオス応答
6 脳におけるカオスの機能的役割
6.1 カオス遍歴と動的記憶モデル
6.2 カオスニューラルネットワーク
付録
参考文献
索引
内容説明
本書は、これからの脳の情報科学的研究の発展を期待し、その基礎となる脳の非線形力学的な理解、特に脳とカオスの関わりに焦点を当てる。大学院生のみならず学部の3、4年生にも理解できるように心がけた。脳の情報処理機能に関する研究を目指す若い研究者や技術者のために。
目次
1 ニューロンのはたらきと脳の構造
2 ニューロンのカオス活動
3 ニューロンモデルの構築とそのカオス活動
4 神経回路モデルの構築とそのカオス活動
5 脳のカオス活動
6 脳におけるカオスの機能的役割
著者等紹介
林初男[ハヤシハツオ]
1947年福岡県出身。九州大学工学部電子工学科卒。同大学院修士課程修了。同大学院博士課程単位取得退学。九州大学工学部助手、九州工業大学情報工学部助教授、同教授、同大学院生命体工学研究科教授、現在に至る。工学博士。その間、米国テキサス大学、カリフォルニア大学およびオランダエピレプシ研究所の研究員として在外研究
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