内容説明
本書では、2変数と3変数の場合を詳しく説明した。また、自習書として使えるよう証明はできるだけ詳しく書いた。いろいろな定理の背景を理解してもらうため歴史的な話を処々に入れた。また、多変数の話は当然のことながら1変数についての知識を必要とするため、キーワードとなるものについては、「1変数」編への参照箇所を明示しておいた。
目次
第1章 偏微分(2変数関数の連続性;偏微分 ほか)
第2章 重積分(2重積分;累次積分 ほか)
第3章 曲面(空間内の曲線と曲面;2次曲面 ほか)
第4章 線積分、面積分、体積分の関係(線積分;グリーンの定理(平面領域の場合) ほか)
著者等紹介
小林昭七[コバヤシショウシチ]
1932年山梨県出身。東京大学理学部数学科卒業。パリとストラスブルグに留学(仏政府招聘)、ワシントン大学大学院で研究。1956年Ph.D.プリンストン高級研究所所員(1956~58)、MIT研究員(1958~59)、ブリティッシュ・コロンビア大学助教授(1960~62)、1962年よりカリフォルニア大学バークレー校の助教授、副教授、教授を経て、現在同校の大学院教授、(数学科主任(1978~81))。Sloan Fellow(1964.7~1966.6)、Guggenheim Fellow(1977.7~1978.6)、Fellow of the Japan Society for Promotion of Sciences(1981.9~1981.12)。幾何学賞受賞(1987)、Alexander von Humboldt賞(1992)
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