内容説明
物理学者と数学者の著者たちが、それぞれの立場の特長を出し合い協力して“物理的応用”と“数学的正確さ”の両立をはかった入門書です。偏微分方程式の知識を道具として使う読者のために、現象に適した各種解法を紹介するとともに、解の物理的立場からの検討や、読者が間違えやすい箇所へのコメントなど、ポイントをおさえて解説してあります。
目次
偏微分、全微分と全微分方程式
多変数関数の積分
偏微分方程式とその解法
1階偏微分方程式
2階線形偏微分方程式
波動方程式(変数分離法)
波動方程式(一般解)
熱伝導「拡散」方程式
ラプラス方程式
ポアソン方程式
連立偏微分方程式
著者等紹介
渋谷仙吉[シブヤセンキチ]
1968年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。現在山形大学理学部助教授、理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
9
薄いが、波動方程式、熱伝導方程式、ラプラス方程式などの代表的なものはすべて載っており、演習問題もついている。2021/02/14
Atsushi Tomita
1
物理学者が原稿を書き数学者が推敲するスタイル。物理的例が多くイメージしやすい。1階偏微分方程式の解き方もこの厚さにしてはしっかり書いてある方ではないだろうか。非常に助かる。グリーン関数の説明も簡潔ながら意味が分かりやすい。特性曲線の役割・意味合いについてもう少しだけ詳しく書いてもらえたらありがたかった(自分が読み込めてないだけかもしれません)。2021/06/15