内容説明
1年間の授業を通して、集合論と位相空間論の基礎的な部分を一通り学べるように、内容・話題を選んで解説した新企画『数学シリーズ』の第1冊目。位相では、ユークリッド空間への位相の導入、距離空間への位相の導入と次第に抽象化して、一般の位相空間へと導く。
目次
1 集合と写像
2 濃度の大小と二項関係
3 整列集合と選択公理
4 距離空間
5 位相空間
6 積空間と商空間
7 位相的性質
8 完備距離空間
9 写像空間
付録:有理数から実数へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こめ
2
ややトポロジー寄りの集合・位相の本という印象.コンパクトな本だが簡潔かつ明解で,個人的にこういう本が好き.集合・位相を一度学んだことがある人にオススメ.2018/12/24
dull
2
ゼミで読了。1年半かかった。長かったなぁ・・・2012/12/24
海
1
終わってみれば面白かった。関数空間の位相の話は面白かった。若干行間あいてるところもあるけど、概してそこそこ丁寧。問題の解答もあるしな。数学の各分野を勉強するにあたって一応一回は触れた方がよい内容と思います。社会人ですが、2ヶ月弱で読みました。2023/02/09
LUNE MER
1
ほぼあらゆる分野に出てくる概念なので、ほかの本を読んでいて知らない(忘れた)用語・概念に出会ったらとりあえずこれを開こうという一冊。抽象的に展開される集合論や位相論を読みながら具体的な数学イメージを喚起できるようになってくると自分の成長を実感できる。
うめ
1
そういう分野だから仕方ないのだろうけど、無味乾燥で読むのがつらかった。よくまとまってて復習には良いと思う。トポロジー、多様体、関数解析とかをかじった後だとすんなり理解できそう。2012/11/28