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東国科学散歩

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  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784785300098
  • NDC分類 402.1
  • Cコード C0040

内容説明

自然科学の各分野で業績を挙げた科学者は、どのような風土のもとに育ち、その土地土地に現在どのような痕跡をとどめているのであろうか。生家がまだ残っていたり、銅像や記念碑が立っていることがある。墓には業績を刻んだ墓碑が立てられていることもある。そうした科学者のゆかりの地を実際に散策すると、その科学者を身近に感じることができ、科学そのものの理解を深めることができる。このことは言い換えると、科学が生まれてきた背景を知るということでもある。科学もまた人間が創造した知的文化のひとつであり、文学や芸術などと同様に科学の文化を楽しむことができる。そんな思いから、その土地の科学者ゆかりの地をぶらり散歩することが、いつのころからか趣味になってしまった。本書は、そのおりおりに綴った紀行文である。収めた写真の多くは、著者が現地で撮ったものである。記念碑などに刻まれた碑文も囲みの形で採録し、その科学者の業績なども簡単に書き記した。

目次

全身麻酔による乳癌手術―華岡青洲(和歌山・那賀)
粘菌研究の大博物学者―南方熊楠(和歌山・田辺/白浜)
電波天文学のパイオニア―畑中武夫(和歌山・新宮)
星を見る鉄砲鍛冶―国友一貫斎(滋賀・長浜)
地球を愛した創意の旅人―西堀栄三郎(滋賀・湖東)
『草木図説』の編纂―飯沼慾斎(岐阜・大垣)
世界最初の地震学教授―関谷清景(岐阜・大垣)
苦学の蘭学者―坪井信道(岐阜・揖斐川)
日本植物学の父―伊藤圭介(愛知・名古屋)
明治期の化学技術の確立に貢献―宇都宮三郎(愛知・名古屋/豊田)〔ほか〕

著者等紹介

西条敏美[サイジョウトシミ]
1950年徳島県に生まれる。1974年関西大学工学部卒業。1976年同大学大学院修士課程修了。現在、徳島県立徳島中央高等学校教諭。この間、徳島県立鳴門高校、徳島市立高校、徳島県立阿波高校などで理科教育を担当する。1982年徳島科学史研究会を創設し、機関誌『徳島科学史雑誌』を創刊する。現在同会事務局担当。日本科学史学会四国支部長、他に日本物理学会、日本物理教育学会、日本理科教育学会などの会員。専攻は理科教育・物理教育・科学史
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