内容説明
本書では推論方略を後回しにして、まずは今日からできる直感診断を提唱したい。第1章で直感診断の具体を説明し、第2章以降で診断推論の方略について、症例を挙げながらできるだけ平易に解説しようと思う。次の症例検討会や診察から診断推論とやらをちょっとやってみよう、という気持ちになって頂ければ幸いである(序文より一部抜粋)。
目次
第1章 直感を活かす
第2章 疾患を想起できないとき
第3章 キーワードの選び方―OPQRSTアプローチ
第4章 侵害受容性疼痛―内臓痛と関連痛
第5章 神経障害性疼痛―解剖学的アプローチ
第6章 心因性疼痛―器質性疾患への紛れ込みを見抜く
第7章 医者が誤解する患者の言葉―日本語の曖昧さを乗り越える
第8章 医者が誤解する患者の言葉―日本語の曖昧さを乗り越える(続)
第9章 曖昧さと複雑性を主戦場とするジェネラリストの診断方略
第10章 誤診回避の方略
著者等紹介
生坂政臣[イクサカマサトミ]
千葉大学医学部附属病院総合診療科教授。1985年鳥取大学医学部卒業。1989年東京女子医科大学大学院博士課程(神経内科)修了。1993年アイオワ大学家庭医療学レジデント修了。1999年聖マリアンナ医科大学総合診療内科講師。2002年生坂医院副院長。2003年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある内科医
19
個人的に尊敬する、診断に長けた医師の1人。いやぁ、圧巻。自分もそれなりに現場の診断で結果を残してきたつもりだが、言語化しなければ他人に伝えることはできない。著者ほどスマートには整理できないが、多くのヒントを得た。"合わない点"は無意識には考えており、仮説形成と棄却を繰り返しているのだが、ここを明確にしない限り更に上のステップには進めないのだろう…2023/12/04
Hitoshi
1
ドクターGの生坂先生の著書。症例に基づく診断推論の習得を解説。外来診断の重要性。 第1章 直観を活かす 第2章 疾患を想起できないとき 第3章 キーワードの選び方 第4章 侵害受容体性疼痛ー内臓痛と関連痛 第5章 神経障害性疼痛ー解剖学的アプローチ 第6章 心因性疼痛-器質性疾患への紛れ込みを見抜く 第7章 医者が誤解する患者の言葉 日本語の曖昧さを乗り越える 第8章 医者が誤解する患者の言葉 第9章 曖昧さと複雑性を主戦場とするジェネラリストの診断方略 第10章 誤診回避の方略 2022/03/31